まだいるトンボとか(11/7・8)
家で座り作業をしてると腰痛が治らん。行ってみたいとこがあっても出かけられんし、それでここんとこの日課で、お昼に暖かいと、昼食ついでに近所の公園まで散歩。
昨日は1時過ぎに公園に着いたら、いてた人にアカスジベッコウトンボは1時前までおったと言われた。まあ存在確認は出来たから帰ろうかと、念の為に水路沿いを見てたら植木鉢に刺さった表示用の棒の先に停まってた。すぐにどこかに行かはった。
今日は晴れて気温も高くなりそう。お昼すぎには2人からそれぞれ今日は来ないのという電話まであったけど、着いてもアカスジベッコウトンボが現れない。それでも3時頃までは20℃近いんで、ゆっくりしてたら2時半頃にやっとお出まし。今月に入ってから最低気温が7℃以下の日もあったし、ここんとこのような陽気は来週末までないようなので終認になるかもしれん。
昨日留まってた棒の先には、今日はアキアカネ。
電話をかけてきた人たちと「バッタが葉っぱを食うとる」と見ていたら、「そりゃイナゴぞなもし」(正確にはツチイナゴだろうけど調べないとわからない)と教えてもらった。秋に成虫になって越冬するらしい。
天気はいいけど池の周囲に人がいるからだろう甲羅干しはしてないけど、浮水植物の破れ目から亀の頭がのぞいてた。
先月30日に普段は鳥を追い回している爺さんに追い回され、姿を消してから目撃情報が途絶えていて、もうおらんだろうと思われていたアカスジベッコウトンボ。まだおった。20℃は超えてたけど、まずは白っぽい土の上の植物に留まったりと、それなりに寒そうにはしてる。
先月はアカスジベッコウトンボが水面上を飛ぶと追いかけてたショウジョウトンボは力尽きてた。どうせなら、同じく追いかけてた……
ピレオギクとかいう北国の花にはキタテハとベニシジミ。
池の周囲にいた時「トマトと卵を買って」と言われたけど、卵はストックがあったので、トマトだけ買って炒め物にした。
昨日、石の上で暖まっていたリスアカネ、Sympetrum risi risi。昨日に載せんかったんで。
今日の公園のコノシメトンボ、Sympetrum baccha matutinum。
今日の公園のマユタテアカネ、Sympetrum eroticum eroticum。
今年は山から降りてくるのが遅かったアキアカネ、Sympetrum frequens。この頃になって、やっとどこでも見られるようになった。

アキアカネの交尾と産卵。

アカスジベッコウトンボ、Neurothemis taiwanensisもまだいる。なお写ってる白い花はピレオギクとかいって、ブラキストン線以北の原産だそうで、自然には同じフレームには納まることのない種。
アカスジベッコウトンボの卵か幼生が紛れて運ばれてきたと疑惑が持たれている熱帯・亜熱帯のスイレン。
中国渡来の樹の赤い実を食うてるアオゲラ、Picus awokeraとクロツグミ、Turdus cardisあ。

例年は9月になれば姿を現すミヤマアカネ、Sympetrum pedemontanum elatumだけど、9月中旬頃に全く見つからないと聞き、今年は夏が長かったので遅れてるのかと、ゆっくりしているうちに10月も終わりかけなんで、年に1回は見たいなと、用事ついでというより、遠回りして見に行った。この時期に複眼が真っ赤にならず、緑と茶の名残を残してるんで、やっぱりゆっくりしてはったということか。翅の痛みもない。
ミヤマアカネの♀も護岸のコンクリートの上。
今日も数組のネキトンボ、Sympetrum speciosum speciosumが産卵してたけど、この池は沈水植物が岸から離れたとこにあるんで、遠い。
今日は晴れてはいても昼近くまで気温が上がらず、白っぽい石の上に留まりがち。でネキトンボとキトンボが同居中。
前回はこの池の主役はネキトンボだったけど、今日の主役キトンボ、Sympetrum croceolum。

キトンボの産卵。
連結を解除してのキトンボの♀の単独産卵。
公園の人工池で産卵するショウジョウトンボ、Crocothemis servilia mariannae。
あそこの石の上にもキトンボ……と思ったら違った。キタテハ。
Kトンボが産卵する水際にいたサワガニ。サワガニの住むような川の水を集めた池なんで、おっても不思議はないのだが、同じ甲殻類でも侵略的外来種のいる池が多すぎるんでホッとする。
現地に着いたら早速あちこちで交尾してるヒメアカネ、Sympetrum parvulumがいる。あぶれてる♂もいる。
そして産卵に移る。ヒメアカネの産卵は交尾後にいったん離れ、しかる後に♀が植物の根元付近の水面や泥に単独で産卵を行うのが普通で、植物に隠れてよく見えない。ところが、草の丈が短く、♂の密度が高いと産卵中に♂にとっ捕まってしまう。なのでNTR対応に連結産卵をするようだ。/div>
ところが草の丈が短いといっても、やはり産卵時には♀の尾部は隠れてしまいがち。それで撮影する場所を変えに、時として30cmも足が沈んでしまう湿地を移動したり中腰に成ったりで、1時間も撮ってなかったのに越は痛いし、たぶん明日は内ももが痛くなるだろうという状況。
例年だとこの時期の近所の公園にはタイリクアカネとアサギマダラを見に行くのだけど、月曜に行った際は両方とも居なかった。でもヒメアカネを見た帰りの道端にいてた。すぐにいなくなった。
公園にいたホシホウジャク。
公園にいたオウセイボウ。
やっぱりメタリックな青緑の蜂がいたけど、オオセイボウとはだいぶ違う。サトセナガアナバチというやつだろうか。ゴキブリを狩るというので連れて帰ろうかとも思うけど、うちにはアシダカグモがいるんでやめ。

赤褐色のトンボがいた。似たようなのがいるらしいけど、翅脈がわかるように撮れたんで調べたらアカスジベッコウトンボらしい。自分では移動できる範囲は八重山諸島までらしいが、東京都内(島嶼部じゃかくて本州側)で見つかったことがあり、水生植物にくっついて移入されたんだろということになってるけど、こいつも同様に水生植物にこっそり卵とかが紛れ込んで来たアカスジ密航トンボだろう。
意外と速く、それも不規則に飛ぶんで、まともに撮れん。
裏山に毎年ノシメトンボが集団で産卵してる湿地があるんで、先週に通ってみたけどおらん。天気のせいか時期が違ったか。オオアオイトトンボ、Lestes temporalisが草地から繋がって出て来ては樹上で交尾してた・
今日はアカネちゃんが産卵する水域の周囲の草で、アオイトトンボ、Lestes sponsaが交尾してた。
水域で産卵する他種から離れ、草地で産卵してるナツアカネ、Sympetrum darwinianum。翅が透明ななかでデコまで赤くなるのはこいつ。
翅の先が黒いなかででぼちんまで赤くなるのはこいつ。コノシメトンボ、Sympetrum baccha matutinum。


タイリクアカネ、Sympetrum striolatum imitoides。連結が外れて♀が単独で産卵してるのもいたけど、♂は立ち会うわけでもなく、早々にそこらの地べてで休んでる。

オオキトンボ、Sympetrum uniforme。今日のメインのはずで、近所にはおらんし数もようけ撮ってはいるんだが、どうしても地味で毎度同じような絵になってしまう。

「とか」は夏に出かけてないのでやっと今日初遭遇のムスジイトトンボ、Paracercion melanotum。薄日が差すと繋がってるのもいたけど、岸からは遠いとこ。
ヤンマの類が飛んでたけど、いつもこの池で見るギンヤンマじゃろと気にせんかったが、ゆっくり飛んでる際の翅が遅くて小刻みに震えて見える。ヤブやマルタンなんかでも見られるけど、ギンヤンマじゃ見られんので、よく見たらオオルリボシヤンマ、Aeshna crenataだった。夏に出てないので初遭遇。飛翔が撮りやすい種のはずだけど、ホバリングはしてくれんし、これまでもっと狭い水域で撮ってたんで、ここじゃ遠いし、背景の明暗で白トビしたりで撮りにくい・
昨日のナツアカネ、Sympetrum darwinianum。
昨日は見られんかったけど、今日は裏山よりちょい奥なんで、さすがに数匹は見られたアキアカネ、Sympetrum frequens。
先週末は3日とも見られたマユタテアカネ、Sympetrum eroticum eroticum。昨日も見たけど、今日は見られず。
昨日のマイコアカネ、Sympetrum kunckeli。やっぱりいると撮る。
今日、最も目立ってたネキトンボ、Sympetrum speciosum speciosum。♀を探してるのか単独の♂は岸辺近くでホバリングもしてくれるのに、産卵は岸から離れた水面。
キトンボ、Sympetrum croceolumもちょびっと姿を見せた。見るのは今年2度目だけど、今期初遭遇。いろいろ撮るのはもうちょい後の天気のええ日に。
裏山の池のマイコアカネ、Sympetrum kunckeli。
顔は見えんけど、この尻尾の先はマユタテアカネ、Sympetrum eroticum eroticum。
コノシメトンボ、Sympetrum baccha matutinum。
ここまで数が減ってるのか、というよりまだ山から降りてきてないんだろうという感じのアキアカネ、Sympetrum frequens。
ノシメトンボ、Sympetrum infuscatum 。
リスアカネ、Sympetrum risi risi。
ナツアカネ、Sympetrum darwinianum。まだでぼちんが完全にまっかいけになってなくて、完熟ちょい手前ばかり。
ナニワトンボ、 Sympetrum gracileの♂。フツーに撮ったのとストロボを使用したの。
ナニワトンボの♀。ナニワのおばちゃんは豹柄じゃなくて虎柄。
交尾中のナニワトンボ。最盛期なのか草の葉、低木の枝とか、いろんなとこでしたはる。
産卵中のナニワトンボ。ここでは菖蒲の類の根元を縫うように飛びながら産卵するんで、見通しが悪いことが多いのだけど、今日は低い所に他の草が茂ってるあたりでも産卵してたので、上の方を飛ぶこともあった。全体が見えなくても、そういうことがフツーならそういうのを撮ればいいだけなんだけど、フォーカスをあわすのに苦労する。
産卵中のペアを撮ってたら、ファインダーにもい1組のペアが入って来た。1組でもフォーカスをあわすのに苦労するのに2組は無理。
連結を解いた後、♀単独で産卵中。
ここんとこちょいちょい見かけるハグロトンボ、Calopteryx atrata。
ひさしぶりに裏山の池に行ったらコバネアオイトトンボ、Lestes japonicusが現れてた。もう橙色が消えてきてる。
先日に撮れんかった小山さんを見に行ったけど、飛んでなかった。グンバイトンボ、Platycnemis foliacea sasakiiはまだいたけど、繁殖のピークは過ぎたみたいで、単独で飛んでるのが多く、産卵もバラバラ。
オオシオカラトンボ、Orthetrum melania。今季初遭遇、と思ったけどグレーになる前に見て気づかんかったのかも。/div>
裏山の池はチョウトンボ、Rhyothemis fuliginosaの天下。
ハッチョウトンボ、Nannophya pygmaea。暑そうにしてる。あまり暑いので水無月を買い忘れた。
なまず。

砂利道を歩いてたらコチドリ、Charadrius dubiusが2羽、かわりばんこに近くにやってきてはピーピー啼いてる。撮ってほしいのかと撮ってみたけど、そこらをウロウロしてる。偽傷行為はしてなかったけれど、こっちゃには来るなという意味だろうか。いくら通行量がほとんどないとはいえ、道路で営巣するなよ。
一昨日の湿地のモリアオガエルの卵塊。
一昨日のニホンカワトンボ、Mnais costalis。
一昨日のアサヒナカワトンボ、Mnais pruinosa。
一昨日のミヤマカワトンボ、Calopteryx cornelia。
今日のアオハダトンボ、Calopteryx japonica。
ホソミオツネントンボ、Indolestes peregrinusがまだいた。青いんで今年生まれではない。
グンバイトンボ、Platycnemis foliacea sasakii。はあと。
グンバイトンボの産卵。水量が少なく産卵場所が多くて分散し、見た中では最大でも4組が産卵してただけで、威嚇したりの場面は見られなんだ。
キイロサナエ、Asiagomphus pryeri。世間ではヤマサナエより希少なはずだけど。私の行く先ではこっちの方が多い。
一昨日にコオニヤンマ、Sieboldius albardaeに今季初遭遇。今日も見かけた。
毎年見ている捨て猫が見あたらない。誰ぞ拾ったかと思ったが、帰って昨年の写真(右)と見比べたら、寝てるだけだった。
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