今年は膝を痛めたのが長引いて、山道にほとんど行ってない。いきおい見たトリの数も少ないのだが、この時期にはこのトリというようなスケジュール消化みたいな見方を少しは脱却できたかも知れん。

今年は、水辺と公園に行く比率が高く、昨年あたりから水辺ではアイサの類を眺めることが多かった。水辺でもいわゆる「水鳥」ばかりではない。例年なら春が近づいてから見られるツリスガラが、今年は1月から見られた。

2月は裏山の池に現れたアメリカコガモを見に行ったりの他、アイサの類と公園のトリがメイン。その中から前月も撮ったけど、ウミアイサ。岸辺のすぐ近くで泳いでいた。いつもは飛んでるのをメインに撮ってることで、泳いでるのは遠いことが多いのだが。

3月に撮った中からは「頭の黒いズグロカモメ」。これまで頭の黒くないのには出会っているのだが、黒くなるのがいなくなる時期ということで、今年やっとタイミングがあった。

4月は夏のトリがやってくる時期なんだけど、そこらに年中いるキジを貼ったのは、今年、見た中で一番の「ちんどり」かもしれないから。歳を経た雌キジには羽色が雄化するものがあり、飼育下では見られても野生ではめったに見られんシロモノらしい。

5月からは水辺でも専らトンボ。川の最上流、ムカシトンボやヒメクロサナエのいるあたりだと、トリが水浴びに来たりする。以前からよくいく山麓に、4月に撮り損ねたヒメクロサナエを撮りに行ったら すぐ横でキビタキが水浴び。

毎年、6月前後に1回は行く湖畔。今年はアマサギには遅かったし、チュウヒもいなかったけれど、ムスジイトトンボとオオヨシキリはいた。

7月にもなれば、もう繁殖のお邪魔にはならんだろう、と思っても、まだ営巣中のトリに出くわすこともある。でもサンコウチョウって、なぜ、あんなにわかりやすい所に営巣するんだろうか。わかったから近づかずに隙間から撮ってるけど。

8月には秋の渡りが始まり、山の小鳥が公園にも現れる。ところが公園に現れたトリは餌付けされてしまうこともある。このコルリは、今日あたり現れそうと朝の早いうちから出かけたんで、餌付けされる眼に撮れた。

9月は貼る絵がない。トリを撮っていない。コシボソヤンマを撮った帰りに頭上で鳴いてるトリがいて、イソヒヨドリだろうとコンデジで撮って確認したことがあった。イソヒヨドリだとわかったので、わざわざ撮らないけど、確認用の絵が残ってた。

10月も貼る絵がない。公園のノゴマをコンデジで撮ったけど、まともには撮れていない。オオキトンボを見に行った時に、杭に留まってたカワウを捕った絵があった。別にカワウが撮りたかったわけではなく、何モノかわからんかったんで撮っとこ、と思っただけ。

11月には冬鳥がやって来て、水辺にもカモ類が増える。近所のカワアイサも昨年より多く来ている。そうすると、まだほとんどエクリプスという状態から繁殖羽まで。雌雄の違いや若い個体とかバリエーションが見比べられる。そんな中から、エクリプスから繁殖羽へと移行途中の♂。

10年前の冬に初めてツクシガモを撮った場所に今年も来ていると聞いて見に行った。その際に10年前に撮ってた絵をチェックしてみたけど、例年のようにキクイタダキ、ルリビタキ、クロジあたりもだと、それこそ「十年一日」の絵になりそうだ。それで、今年は「水辺の年」と、あちこちに来ているクロガモを見に行った。
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