ノーと言える県
OCNのブログで、日本沈没という企画をしている。山形県が沈没しかかっている。
お題に、「自分の住む県のキャッチフレーズを考えよう!」というのがあるのだが、私は山形県に住んでいない。たまに行ったことがあるだけだ。県は「アルカディア」とイザベラ・バードが言ったのをえらくお気に入りらしいが、誰も書いていないところを見ると、あんまり定着していないのだろう。
私の山形県の印象というか、行く機会が多かった庄内地方の印象だけど、「ノー」なのである。
最初に山形県に行った時は、酒田で真冬の屋外で歌舞伎を見た。黒森歌舞伎である。身体に雪が積もらせて見てた。こんなに見るのにツライ伝統芸能はないと思った。ところがあったのだ。櫛引町の王祇祭で黒川能を見た時だ。真冬の深夜で、寒いだけじゃない。眠いのだ。行けば見られる黒森歌舞伎と違い黒川能は申し込んで抽選結果を待たないといけない。大変な「能」なのだ。
さて、地元の人と話をする。相手が県外から来てると思うと改まった話し方をする人が多いのだが、何度か庄内に行って離してると、やがて「タラはのう、内蔵や頭がうまいと言う人ものう、いるがのう、馴れてないとのう、食べにくいかも知れないのう」と語尾に「のう」が入ってくる。
庄内は魚がうまいが、やっぱし山形は農産物がうまい。フルーツも名産だ。最近の山形のフルーツは尾花沢のスイカが話題になったが、果物も野菜もうまい。庄内ではなく村山の人に、自家製の「おみ漬け」を貰ったが、野菜のうまさが味わえる漬け物だった。山形県の「農」産品はうまい。
さて、秘書給与問題で半ば失脚した加藤紘一という人は、庄内選出らしい。私は、この人は嫌いじゃない。塀の上を綱渡りしながら、決して落ちないという政界遊泳術に長けた政治家より、こういう失敗をしてしまうけど、不利を承知で森ヨシローに「NO」と言う人の方が偉いと思う。
結局、山形県というより、庄内のキャッチフレーズになってしまったけど、他にもこじつけられるかもしれない。蔵王ではテレマーク、大蔵村の肘折温泉ではクロスカントリーのスキーで遊んだ。ス「ノー」もいい。
Commentaires
わお 黒川能見たんですか!うらやましーーーーー。
謡が全然ほかと違うらしいですね。聞いてもわからないとか。
縁があっていくつか能は見させてもらったことがあるんですが
みんな謡本を持って見ながら見てました。
あー自分でやってれば楽しいし どう抑揚つけていいか
わかって面白いだろうなと思いました。今度行くときは
予習していこうと毎回思ってしてない私(だめじゃん)
山形で みうらじゅんのhttp://www.ldandk.com/artist/miurajyun/miurajyun.html">http://www.ldandk.com/artist/miurajyun/miurajyun.html
勝手に観光協会 ガッタ山形を思い出しました。
Rédigé par: 志乃 | 14/04/2004 02:00
能は観るもんじゃなく、習うもんらしいですね。
黒森歌舞伎にしろ、黒川能にしろ、芸能そのものの予習よりも、いつ、どうして、どんな装備で見に行くかの予習の方が大事です。
Rédigé par: 南郷力丸 | 14/04/2004 04:19
はじめまして。
キャッチフレーズ
「ノーと言える県」ありがとうございます。m(__)m
最初タイトルを見たとき、
「何だろう?」と思いましたが、文章を拝見し、
庄内人を代表してお礼申し上げます。
「庄内弁」で言うなら…
「ありがどのぉ~」だがの。(笑)
黒川能、私も残念ながらまだ見たことがありません。
いつかは…と、思っております。
小学校中学年ぐらいの子供も演じますが、
教える大人も大変でしょうけれど、
演じきる子供も偉いと思います。
親族が代々演じるのも誇りらしいです。
以前は、夜だと混み合い(観光バスも来る)大変なので
行くなら深夜2時ごろがいいと聞いたことがありますが、
最近では抽選じゃないと見られなくなってしまったのかぁ~
観に行く時は「寄進料」が必要なんですね。
山形県櫛引町の黒川能紹介サイト
⇒http://www.town.kushibiki.yamagata.jp/dento/kurokawa/index.html">http://www.town.kushibiki.yamagata.jp/dento/kurokawa/index.html
Rédigé par: チャコ@庄内人 | 06/09/2004 14:20
にっきと言いつつ、月イチになってるけど、半年前のエントリーにコメントやトラックバックが付いてる。
>>チャコ@庄内人さん
黒川能が披露される王祇祭に出される料理があるそうです。地元の人に言わせると、そこらの山で摘んできた山菜で作るもんだで、そんなにうまいもんじゃないがのう、熱燗にはとってもいい。。。だそうです。
熱燗と食べたかったのですが、そこらの山で摘んできた材料で作るので、商品化されてないそうで、無理でした。
>>kashiwadoさん
トラックバックが付いてますが、先方にはコメントできないようです。
黒川能をやってる櫛引町には、温泉施設に、元横綱の柏戸の像が立ってましたし、役場の隣には、柏戸の鏡山親方から送られたテーブルというのがありました。
なお、おみ漬けの名称は、ケチな近江の人が捨てる野菜を有効に利用したのが起源と、現地の人に聞きましたが、ホントでしょうかね。
Rédigé par: 南郷力丸 | 01/10/2004 02:43