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02/11/2004

梅蘭芳

 今、普通は、韓国・朝鮮人の名前は現地音に即して、中国人の名前は漢字の音読みで呼ばれる。
 昔は「キンダイチュー」とか言っていたが、今は「キムデジュン」と言う。「ノムヒョン」あたりだと漢字音読み式に言っても誰かわからないことが多いだろう。
 逆も同じで、韓国では日本人の名前は、日本式の発音に近く呼び、中国では漢字の中国読みで呼ばれる。
 固有名詞というのは現地音に近く呼ぶという原則があり、日本にも韓国・朝鮮にも表音文字があるから、わざわざ、昔風の「キンダイチュー」読みをする必要はないのだが、中国の場合は、どーせお互いに固有名詞は漢字で書くんだから、その方がわかりやすいと例外になってるんだろう。
 そこで、ふと思ったのが、韓国・朝鮮と中国の間ではどうなってるんだろうということだ。
 もうひとつ、不思議なのが梅蘭芳という人だ。近代京劇の代表的な名優で、100年前の1904年に10歳で初舞台を踏み、1961年に亡くなっている。日本でも最も知られた京劇俳優なのだ。この人は1919年に初来日したのだが、日本ではずーっと「メイランファン」と呼ばれている。
 中国人はもちろん、韓国・朝鮮人も日本式に音読みで呼ばれていた時代から「メイランファン」で、「バイランホウ」とは言われなかった。試しに「メイ・ランファン」でぐぐると123件、「バイ・ランホウ」は3件。この3件も直接に梅蘭芳について書いたサイトではない。
 なぜ、梅蘭芳だけが現地音に近く呼ばれていたのだろうか。

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