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12/04/2005

ゴルフ中継

 たまたま、点けっぱなしにしていたテレビで、ゴルフ中継が始まった。さんまの番組でも見ようかと点けていたのだが。
 見る気もないのに数分見ていたのだが、全く退屈なので、当然、消してしまった。そして、この退屈さって何かに似てるなと、思いあたったのが「能」だ。
 よく、歌舞伎文楽能狂言と伝統演劇は一緒くたに扱われる。でも、私の場合、歌舞伎文楽は好んで見るし、狂言も好きではないが見るのは嫌だとは思わない。でも、能を見るのだけは勘弁してほしいと思っている。とにかく退屈なのだ。
 単に趣味に合わないということかも知れないが、ゴルフ中継の退屈さで、能だけを退屈に思う理由が思い当たった。
 歌舞伎文楽は興業として成立した経緯がある。だから観客にウケないといけない。一方、能の場合は習うモノだった。そういうことかなと思った。
 たぶん、テレビのゴルフ中継って、自分でやってる人には面白いんだと思う。でも、野球じゃ、「アホー、ボケー」と罵声が飛ぶなかでも動いてる球を打つ。なのに止まってる球を打つのに、周囲に静粛を要求するのか、さっぱりわかんない。でも、やってる人にとっては、それがわかるんだろうと思う。
 たぶん能を見てる人には、私が退屈するだけの場面でも、その動く意味、止まる意味を感じることができるから、退屈しないのかな。そして、私の場合、退屈だから見に行きたくない。それで、ますます退屈になるんだろうか。
 京劇は好きだ。日本での公演はわかりやすい覇王別妃や孫悟空の公演が多いようだけど、わけのわからん演題でも、動きや音楽が楽しめる。老旦が主人公で起伏の少ない演題でも、舞台の緊張感の流れが面白かった。単純に、わかるから、わからないからということではない。京劇というのも、成立こそ清朝の宮廷だったらしいが、その成立経緯には富を蓄えはじめた民衆への興業があったらしい。
 不特定の観衆に伝えよう、感じて貰おう、芸能にそういう意志の有無を感じてしまうのかな。

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