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06/11/2005

真夜中の弥次さん喜多さん

img012 最近、「真夜中の助さん格さん」というフレーズがやたらに脳内に去来する。このエントリーのせいだが。
 それで、本来の「真夜中の弥次さん喜多さん」であるが、「おらぁロココだ」や「ヒゲのOL」当時はファンだったしりあがり寿原作ということで観てみた。
 たまたまだが、この前のエントリーの「CASSHERN」と同じく、監督初体験の人が作ったそうだ。ただし、音楽のオマケを作っていた人ではなく、独立した作品の現場にいた人なので、食玩のラムネ菓子とレストランでのデザートの自家製菓子を一緒にするくらい失礼かも知れない。
 それで、底が知れてる「CASSHERN」に対し、底が抜けてるという感じ。理解はし難い、というか理解しようとしてもいけないんだろうが、観ていて素直に楽しめた。
  中村七之助が凄い。本当に危ない人に見える。いや本当に危ない人なのかも知れないけど、違う意味での危ない人に見える。対して、長瀬智也の芝居が寒い。もちろん下手なわけではなく、空回り気味の演技がむしろはまっているから、そうしているのだろう。
 オープニングはモノクロ、そしてカラーの画面に変わる。ベタといえばベタなんだが、こういう自然な展開の安心感で、シュールな話にすんなり導入できる。
 誰が言ったか忘れたが、ディテールに神は宿るらしい。リクツにあわなければ、ドラマティックでもないハナシを長時間観るのはツライはずだが、それが苦にならないのは各所のディテールだろう。ディテールの飛躍や仕掛けがけっこう楽しくて飽きさせない。弥次さん喜多さんのヘルメットのデザインとかも、なるほどって思ってしまう。そして、岡っ引きに捕まっても、逆らってる七之助に、これっていつの撮影なんだろうと思ったり、とか、くっだらねぇというディテールが楽しいのだ。個人的にはなぜか象の眉毛とか、サイババとかくだらない台詞に受けてしまった。
 魂の宿のCGは凄いと思った。CGであるのは確かだ。けれども実写をベースにコンピューターで処理しているわけで、その実写部分の現場での荒川良々がどうしていたのか簡単には想像し難い。CGであることを売り物にするんではなく、CGの効果を使う。これが本当なんだと思う。
 ホモのヤク中の幻影というと敬遠する人がいるかも知れないが、腐女子でなくても観て損はないと思う。

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Commentaires

 見に行く予定だったのだが、タイミングを逃してしまった。妖しいワールドに引き込まれて、返って来れなくなりそうな不安もあったので。
 個人的には息子が出ているとはいえ、よく勘三郎(あのころは勘九郎??)の出演がOKになったものだと(本人はやる気だったとしても回りがとめそうだから)

Rédigé par: 龍 | le 07/11/2005 à 07:56

 勘三郎は、けっこう美味しい役でしたよ。まわりが止めそうでも、絶対に止めないのは、勘三郎の公演によく付きあってる福助だろうな。福助が出てる映画のこと考えりゃ、どんな映画でも。

Rédigé par: 南郷力丸 | le 07/11/2005 à 10:25

 福助さんが出ている映画って見てないんですが、というかどこでやっていたんだろう(^^:
 福助さんは何げにドラマとかよく出ていますよね。必ず女形の役だけど(^^:児太郎さんの時は何回か舞台をみました。

Rédigé par: 龍 | le 07/11/2005 à 15:56

 そういや、福助さんの出てる映画は、どこでやってたんでしょう。私の場合、ビデオ化、DVD化してからしか見てませんが。
 最新作かその前のパッケージに、「マイク・ミズノの最高傑作:映画評論家・水野晴郎」というような内容のコピーが書いてあり、まず、それに笑わせていただきました。
 こういうのもあります。
http://www.mizunoharuo.com/image/ressyaotokoka.jpg

Rédigé par: 南郷力丸 | le 07/11/2005 à 17:20

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「真夜中の弥次さん喜多さん」   監督・脚本:宮藤官九郎 原作:しりあがり寿 出演:長瀬智也、中村七之助、小池栄子、阿部サダヲ他           ゲストのキャラも濃いし、ものすごくこだわって いろんな趣向を盛り込んでて、創り手も楽しんで、 観客も楽し... [Lire la suite]

Notifié le le 08/11/2005 à 14:38

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