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06/11/2005

予備知識が欲しい

 たまにDVDの感想なぞを書いている。たぶん、演劇の方がまともな「評」を書けると思うのだが、それだけに気軽に書きにくい。それで、小学生の感想文という感じで、DVDの感想を書いている。
 感想文だし、まず、どう感じたかが出発点である。ただ「面白い」「つまんない」と書くだけでは、いくら羞恥プレィblogでも、世間に公開している以上、無責任すぎるので、なぜ、そう感じたかを説明しているだけである。
 ところがである。私は映画に関しての知識が極めて乏しい。
 スポーツならルールを知らないと鑑賞ができない。ところが、演劇や映画というのは、そういう予備知識は無用である。例えば、歌舞伎座であまり楽しそうな顔をせずに観ている人というのは、イヤホーンで解説と称するものを聞いている人だ。
 だから、DVDに関しても、予備知識が乏しくても感想文が書けるのだが、この「CASSHERN」に関しては、予備知識なしに、どう感じたかを書くのが難しいのだ。
img010 専門学校の映像学科の子の卒業制作みたいなのだ。何か勉強したネタを消化せずに羅列したという感じ。だけど、ネタについての知識がないので、具体的に書きにくい。それで今まで書かずにいた。
 どう感じたかと言えば「退屈なだけ」。一昔前のソ連や東欧のアニメとかにありそうな「退屈さ」である。「退屈さ」が悪いわけではない、むしろ退屈さが心地よい時もある。例にあげた東欧アニメだと「退屈さ」の中で、「気分」を作っていってメッセージを感じさせるのだが、この「CASSHERN」の場合、その「退屈さ」とは無関係に唐突に「生」のメッセージを叫んだりで、「退屈さ」の積極的な意味を感じさせない。このあたりも、昔の東欧アニメについての知識がないので、具体的に書きにくい。
 作りとしては、大戦間に作られたSF映画という体裁になっている。1920・30年代だ。宮崎アニメとかでも、この時代の雰囲気がよく素材になっている。でも違うのは、この「CASSHERN」では、絵面だけでなく、構成手法でも、この時代の映画の作りをモチーフにしているところ。でも、何か、独自のスタイルがないので借りて来ましたって感じで、この時代を現代に消化したという感じがしない。何か薄っぺらいのだ。例えるなら、南海電車の空港特急だ。
 南海電車の空港特急も、やはり大戦間の鉄道車輌をモチーフにしているんだろうけど、畑違いの、いわば素人のデザインで、なぜ今更という感じで、どことなく間が抜けた不細工な格好だ。
 同じような、未消化感というか、上っ面感が、ビジュアルや構成手法の両方に感じてしまうのだが、やはり大戦間のデザインやこの時代の映画に関しての知識がないので、具体的には、書きにくい。
 物語は、新造がどうの、死んだはずだよ、生きていたとは。。。とか「与話情浮名横櫛」じゃないが、ともかくもキャシャーンが出てこなけりゃ、もっと整理できたのに。。。ということで、原作はむしろ不要だったのでは、と思うハナシだ。
 かように「上っ面だけの退屈な映画」と感じたものの、それを具体的に説明できないという厄介な問題があって、感想を書いてなかったのだが、こうして書いておけば、大戦間のデザインや映画、その系統を引く東欧アニメに詳しい人が、この感覚がなぜか、具体的に説明してくれるかも知れない。そう思って書くことにした。
 その意味で、感想を述べるには予備知識の欲しい映画だ。おそらく観ている時も、あ、これはあのネタだとツッコミが入れられて、退屈せずにすんだかも知れない。

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Voici les sites qui parlent de 予備知識が欲しい:

» へっぽこちんぽ地雷映画それが「CASSHERN」 [WHAT'S NEW PUSSYCAT!?]
CASSHERN 出版社/メーカー: 松竹 発売日: 2004/10/23 メディア: DVD 最近の日課は「おまんまん~」といいながらぽんぽんとナニを叩くことです。皆様如何お過ごしでしょうか。 というわけで「CASSHERN」です。どういうつながりか全然わからないと思いますが、きっとそれはこの文をおしまいまで読んでもわからないでしょううふふふ。そんな戯言はどうでもいいんですがとにかく「CASSHERN」です。「CASSHERN」。奥様みましたか?こんにちはラーマです。 とにかく不... [Lire la suite]

Notifié le le 09/11/2005 à 16:11

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