脚光かスポットか
トンデモ記事でにわかに脚光をあびた伊勢崎の・・・と書きかけて、ふと思ったのだが「脚光をあびる」というのは何なのだ。で、調べてみた。脚光というのはフットライトのことらしい。
そこで、疑問なのだ。「今週のスポットライト」とか「にわかにスポットをあびる」とかスポットライトならわかるのだが、なぜに「フットライト」なのだ。
昔の歌舞伎とかでは、俳優の顔をロウソクの灯りで照らしていた。ロウソクだし、舞台の前からだから、脚元から照らしたわけである。これは、いわばスポットライトと同じ効果のものだ。でも、これはフットライトとは言わない。
俳優に当てる照明には、大きく分けて「地明かり」と「スポット」がある。使ってる器具とかは共通することもあるが、「地明かり」というのは舞台全体を明るくするもので、「スポット」というのは特定の場所や特定のタイミングで照らして効果をあげるものだ。
知人の発表会とかの手伝いに駆りだされた時など、私はエエカゲンなので「地明かりは常で、生と#78」(舞台全面の明かりは普段使っているセッティングのままで、色なしと濃い青の2色)で済ませて、この場面では、こんな雰囲気、この人を注目させる、というソロ用のスポットライトのセッティングだけ指示したりする。
それで、フットライトというのは最近はほとんどいっていいほど使わないが、特定の俳優を照らすものではない。舞台の先端にあって、なるべく陰影を付けないように舞台全体を明るくするものだ。
ということは、フットライトをあびるのは、舞台の前に出てくるということなのだ。結果的に注目を集めるわけだが。
ということで、今後は、本人にその気がなくともs、周囲の状況で注目された場合に「スポットライトをあびる」、本人の行為によって注目される場に出てきた場合「脚光をあびる」と使い分けることにした。
耐震偽装でにわかにあびたのは、伊藤公介はスポットライト、渡辺無能は脚光という感じだ。
伊勢崎のジャンヌダルクの場合は「脚光をあびた」でいいかと思ったが、むしろ群馬だけに「馬脚をあらわした」がいいのかも知れない。
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