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30/01/2006

安普請会

 安普請というのは、質を下げて価格を抑えるた建物のことだ。耐震性能をごまかした安普請が問題になっており、安普請の会まであるのか、と思ったら、政治資金の団体で「安普請会」とはビミョーに違うようだ。さて、安普請の方法を開発したSGグループ、つまり総研が指導(指示、あるいは提案)している企業らで構成しているグループは、当初は免震構法の技術を共有し、普及させていこうという試みだったそうだ。
 地震で潰れないような建物を造るには、建物の構造の剛性を高めて、揺れに耐えるというのが普通の方法だ。それに対して、揺れ自体を弱めてしまうという方法もある。と言っても、地べたが揺れるのを止めるわけにはいかないから、地べたと建物の間に、揺れを吸収するクッションを設ける。こういうのを免震構法というわけだ。それで、建物にかかる揺れが弱まるわけだから、建物の剛性は弱くてもダイジョウブなのだ。
 つまり、建物の耐震性を弱めても、免震基礎に載せればいいのである。けれども、免震基礎に載せないで免震構法並みの構造にするという安普請の方法をSGグループは開発したということらしい。
 耐震と免震ではリクツが違うのである。免震基礎に載せないのに、免震のリクツで作った建物というのは、大地震に耐えられないわけで、構造計算書を偽造しないといけなくなる。
 ところが構造設計ではなく、意匠設計にもリクツはある。だけど、違うリクツで作った建物を合成しても、違法にはならない。不細工なだけで。
 京都の郊外あたりには、フツーのビルに「和風」の屋根が乗った建物がちょいちょいある。別に勾配屋根の付いた中高層の建物は不思議じゃない。温泉旅館風あたりだと、建物全体を「何となく和風」にしちゃう。けれども、近代風のノッペリした外壁のリクツに、日本建築のマガイモノの屋根じゃリクツが違うわけで、不細工だ。引退したての相撲取りがチョンマゲ付けてスーツを着ているみたい。
 その昔「ハッコーイチウ」なんてコトバが流行った時期に、欧風の建物に和風屋根という「帝冠様式」というのがあったようだが、さしずめ京冠(ケーカンと読んでね)様式と言えばいのか。

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