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12/02/2006

戦え!らーめんまん!!

 世界の中心はどこだろうか。オーストラリアのエアーズロック付近らしい。ただし、愛を叫ぶ場合だけのようだ。地球の中心のコアだろうが、あまりに物理的でつまらない。
 自分のいるところというのは、とても納得できる。ジコチューと言われようが、認識の主体が中心になるのは当然だ。しかしながら客観性は全くない。

 最もエライ所を中心という考え方もある。日本の中心は地理的には岐阜のあたりらしいが、多くの人は東京だと言う。東京がエラソウだからだ。でも、関西の人は岐阜のあたりか西脇だと思っているし、関東を「中央」とは言わない。関西の方がエライと思ってるからだ。

 その昔、中国人も自分の所が世界の中心だと考えた。当時は文化というのは相対的なものだという考え方もなかったし、中国の文化が圧倒的に輸出超過だったので、中国が世界で最もエライと考えた。中華思想という考え方だ。

 中国の周辺国では、漢字や儒教などとともに、この中華思想を輸入した。
 ところが、そのまま輸入したのでは、世界の中心は中国ということになる。それでは、自分のいるところが世界の中心という考え方と矛盾する。それで、中国より自分たちの方がエライ理由を考えて、自分たちが世界の中心と考えるようにローカライズすることが行われた。小中華思想というらしい。
 日本では、易姓革命を拒否して儒教を受容したわけで、それを以てエライ理由とした。神国思想や尊皇思想だ。

 さて、ラーメンというのは日本独自にアレンジした「中華料理」で、中国では「日式料理」と呼ばれ「日本料理」と区別されている。神国思想や尊皇思想というのは何のことはないラーメン思想というわけだ。
 そして、記録に残る限り、日本で最初にラーメンを食べたのも、日式「中華」思想を確立した「水戸学」の始祖も、奇しくも徳川光圀である。

 ところが、ラーメンマンは明治から太平洋戦争までは大勢いたようだが、60年前に神風は吹かず、アメリカや中国との戦争に日本は負けているし、経済や文化が世界規模になる中で、どうも日本の影響力が大きいとは言えない。
 それで、日本が最もエライとは公言は出来ないものの、ヒソカに最もエライと思うわけで、そのエライと思う根拠を探して来ては、守ろう、愛そうと言うわけである。
 中には、日本のゴハンが一番うまいとか。そら、私だって一番うまいと思うが、それは日本のゴハンを食べてきたからにすぎないので、あまりエライ根拠にならないと思うのだが、そういう人もいる。
 かように、日本が世界の中心で愛を強いるラーメンマンがいるようだ。

 私としては、ひょっとしたら「世界の中心は自分のいるところで、世界で最もエライのは自分が好きなものだ」と思ってるかもしれない。「文楽は世界で一番エライ人形劇だけど、能は世界にある叙事舞踊のひとつで差異があっても優劣はない。」と考えてるのかも知れない。でも、もし、そう考えていても言うのは恥ずかしいだけなのだ。私がたまたま、どこにいるかによって、世界の中心が変わるのでは、あまりに説得力がない。
 そこで「世界に中心などない、世界にエライ順番などない」というのを公式見解にしている。
 ラーメンマンも、公式見解は私と同じらしい。でも、やたら「日本人なら」とか、ヒソカに考えている世界の中心に沿ったことを言い出して来る。

 一方、本家「中華」思想は、自分たちが世界の中心だからエライことにしたんじゃなく、エライと思ったから世界の中心と考えたわけだ。今、世界中を見ると、最もエラソウなのはアメリカだ。
 中国のMaoさん、「毛」さんじゃなく「孟」さんの方だが、「惟智者為能以小事大」と言った。アタマのいい人だけが小国でも大国とつきあうようにできる。それで、日本のアタマのいい人は、アメリカとつきあうことを考えなければならない。そこで自分たちが世界の中心と思うことをあきらめ、アメリカが世界の中心だと認めることにした。時代は自大から事大に変わったのだ。アメリカが世界の中心で愛を誓う方達もいるらしい。
 それで、ラーメンマンは、昨年の秋頃まで、本家「中華」や本家「小中華」が嫌いなあまり、この人たちと仲良くしてたようだが、どうも最近は、仲違いをしているように見える。もっと早く気付よ。

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