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26/02/2006

天下国家を論ずる恥ずかしさ

 以前に別の所に書いた話であるが。
 日本海に竹島という島があって、日本と韓国のそれぞれの政府が領有を主張している。
 日本政府の主張の根拠は、簡単に言えば「竹島は韓国領の鬱陵島とは別モノで、日本が先に発見、領有の意思を持った」のであり、「東アジアの侵略の過程で版図に組み入れたものではない」ということのようだ。
 それで、1905年2月22日に竹島を日本領に組み入れたことに対して、日本政府は「単なる手続き」としてるし、韓国政府はこの日から日本が領有の意思を示したと主張している。
 なにしろ、この日以前には日本領として扱った文書の類はお持ちでないし、1905年というのは「日韓併合」の5年前であり、前年には第1次日韓協約が結ばれて、韓国の保護国化が始まっているから、「1905年に日本政府が竹島を正式に領土とした」というのは、日本にとって不利、韓国側にとって有利な歴史的事実なのである。
 だから、韓国が2月22日を「独島の日」として、日帝の韓国侵略が始まった屈辱の日をもって、国土防衛意識をはかるなんてことをやっても不思議じゃない。
 ところが、よりによって、日本が領有を主張する上での最も弱点となるこの日をもって「竹島の日」に制定する議会が、日本に現れた。この件では、外務省はとても困惑していたようだし、政府も冷淡にしか扱っていない。
 一方、韓国としては、話題になればなるほど嬉しいわけだし、大騒ぎを繰り広げようとしたわけである。
 ネット上で、韓国生まれの新興宗教による煽りがよく見られるようで、昨年は、それに乗せられたのか「竹島の日」が話題になっていたようだ。
 外務省のサイトの竹島についての記述や、政府の「竹島の日」への態度を見れば、1年もすれば、さすがに「竹島の日」でトクをするのは誰かわかって来たようで、直前に、漁師を定住させるというニュースで韓国側が刺激しても、「竹島の日」はほとんど話題になっていない。
 この「竹島の日」に限らず、皇室典範問題での「男系維持の理由がアレでは」という使われ方が定着したY染色体説、反ジェンダーフリーにおける伊勢崎のジャンヌダルクと、社会的な問題において「味方の足を引っ張るバカ」という例はありがちだ。
 バカなだけでもけっこう恥ずかしいが、さらに、味方の足を引っ張るのは、もっと恥ずかしい。
 私とて、政治的な問題、社会的な問題において、それなりに主張したいこともある。けれども、多少なりともバカの自覚があるので、味方の足を引っ張るバカにまではなりたくない。なので、こっそりと意見を言うこともあるが、堂々と社会的な意見を公開するのはとても恥ずかしい。

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Commentaires

とりあえず自分で調べてわかったことを素直に書いていこうと思いました。自分の周り=世界の共通事項というフシギな脳具合に落ち着いているときっと調べ物が少なくなるんだなとうらやましく思ったり思わなかったり。

Rédigé par: 瑠璃子 | le 26/02/2006 à 23:02

 なんで、別の所に書いた「竹島の日」の話題を、また今頃、書き出したかと言うと「自分の産まれる前のことは知らないで当然」という人がこだわってたからです。はい。

Rédigé par: 南郷力丸 | le 26/02/2006 à 23:12

やっぱりこだわりって大事ですよねえ。私は一生皮のあまり具合にこだわっていこうと決めてますが。

Rédigé par: 瑠璃子 | le 26/02/2006 à 23:21

 ああ、皮の余りのように、ゆるやかに。いくつも、時代は過ぎて。ああ、皮の余りのように、とめどなく。

Rédigé par: 南郷力丸 | le 26/02/2006 à 23:44

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