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29/03/2006

伝統行司

 弥乃太夫さんのblogで、最近の相撲で気になることとして書いてあったことだ。
 ”行司と、呼び出しが打つ柝の音の双方の息が詰まっていない気がすることだ。「方や誰々、方や誰々、この相撲一番にて」“チョン”「本日の、打ち止め」。この“チョン”の間(ま)が大事なのだ。”
 私は相撲は見ない。中継も見ないというより、午後6時に終わる中継を見られる人って、それこそ、専業主婦や子供か高齢者じゃなきゃ多くないと思う。だから、そんなことがあるとは気付かなかった。
 というか、相撲を見ている人は誰も指摘しないんだろうか。多少なりとも音楽的というより演劇的センスがあれば、気持ち悪く感じるだろうに。
 そういえば、相撲のことに何かと意見を言ってる脚本家もいたが、劇作だけで演出面は無関心なのか。それとも、相撲協会は媚びるもので批判するものでないと考えられているのだろうか。
 閣下ならミュージシャンなんだし、言っても良さそうなものだが。

 伝統芸能の中でも、茶の湯・生け花・相撲というのは文化財ではないようだ。茶の湯の場合、茶を淹れて飲むのは文化財ではなく、タダの人がやってるのだが、道具を作る方は人間国宝になったりする。
 相撲も人間がやると文化財ではないが、牛がすると文化財になる。中越地震で全村避難した山古志村には、牛相撲があって、かつて見に行った。国指定の文化財だったはずだ。
 茶を淹れて飲む人が文化財でないのと同様、相撲を取る牛が文化財になっているわけではない。牛に相撲をとらせる風習を伝えていることが文化財なのだ。同じように「親方に言われた通り前に出ただけ」や「夢中で何も考えずに」勝てさえすりゃいい相撲取りが文化財でなくてもいいのだが、相撲を取らせる行司は、それなりの技術や経験が必要だろうし、無形の技を伝承しているわけであり、指定こそされなくても、無形文化財に準じたものだと思う。だから、伝統芸能としての伝承はきちんとすればいいと思うのだが、弥乃太夫さん以外に、そういう目で観てる人っていないのだろうか。

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