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18/07/2006

チャーか土竜か

魯迅 月夜の晩にスイカを囓るのは「チャー」だと思っていた。それで念のために、前のエントリーを書いた際にネット上でチェックしてみた。ところが、囓るのは「土竜」だという文が出てきた。そこで少なからず混乱した。
 ともかくも、さらに追求してみたところ、元々は「猹」だったのだ。どう読むかはわからない。
月亮底下,你听,啦啦的响了,猹在咬瓜了。你便捏了胡叉,轻轻地走去……
 「故郷/故乡」が発表されたのは1921年、それを1932年に井上紅梅が訳した。そこで「土竜」にした。
月明りの下でじっと耳を澄ましているとララと響いて来ます。土竜が瓜を噛んでるんですよ。その時あなたは叉棒を攫(つか)んでそっと行って御覧なさい
 しかし、現在に一般的なのは竹内好の役で、「チャー」としている。
月のある晩に、いいかい、ガリガリって音がしたら、チャーが西瓜をかじってるんだ。そうしたら手に刺叉を持って、忍び寄って……。
 魯迅は1936年に、紅梅は1950年に死亡している。だから、この2人に関しては著作権の保護期間が終了している。一方、竹内好は1977年に死亡していて、保護期間内だからネット上では見つけるのが難しい。
 だから、書籍とかで読んで、スイカを囓るのは「チャー」と覚えている人が多いにもかかわらず、ネットでチェックすると、保護期間が終了している「土竜」の方がひっかかるわけだ。
 古い訳しか出てこない。このあたりも、ネットでチェックする際の限界かもしれないが、でも原文のチェックも可能だし、さらには自分で訳してサイトにアップしている人も見つかる。結局は、調べ方次第ということだろう。
 なお、原文の出ていたサイトの注によると、作者が1929年5月4日に送った手紙の中で「猹」というのは故郷の人が言ったのが「查」の音のようなので、作ったと書いているらしい。たぶん、アナグマのことらしいとか。前のエントリーでぐぐったチャーではないようだ。
 ところで「啦啦的」というのは、どういう囓り方なんだろうか。

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