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18/07/2006

何が描きたいんだろう

 たまに見ているblogで紹介されていた「漫画家アシスタント物語」というblogがある。先日、それを読んでみたのだが、何とも不思議な気がした。
 サブタイトルに「どーすりゃ漫画家に成れるのか、何で漫画家になれないのか?」と書いてあるのだが、読んで思うのは「なって何が書きたいの?」なのだ。
 この人は漫画という表現形式にとてもマジメで真剣で努力もしているのだが、どういうコンテンツを作りたいのか、さっぱりわからないのだ。かつて、賞を貰ったという作品も紹介してあるのだが、漫画家志望者の話だ。漫画家になれるかどうかの必死さはわかるけど、なったとして何を描くの? この人はその回答を持ってるんだろうか。
 もし、描きたいテーマや世界があれば、それはけっこうだし、漫画で書きたいからblogには描かないのもいいと思う。でも、この人のblogを読んだ限り、コンテンツへの思いが伝わってこない。漫画というプロトコルに拘ってるのはわかるのだけど。
 このblogはいいかげんなもんだし、最初はblogというプロトコルを使ってみたかっただけで始めた。でも、自分で作ってみたいコンテンツ、という大げさだが、ちょっと書き留めておきたいことがあって、続いているわけだ。ここからリンクしているblogだって、それぞれにテーマをいくつか持っている人ばかりで、blogが書きたいからやってる、という人はいない。普通はコンテンツがあるからこそのプロトコルだろう。
 「blog論」みたいなことを書いてる人も、自分なりのテーマの延長で書いている人のは読ませるが、単に技術論とベタな良識論を直結しているだけだと、それこそ「ITみつを」っぽくて、見ていて痛々しい。文明や文化への視点が欠如していて、ツールについてだけ論じてどうすんだと思う。
 同じように、漫画の技術を追求し、漫画家になる努力しているのを読んでいても、目的が見えない、漫画家になるのは彼だけの目的であって、どういう作品を書きたいかという読者が共有できる目的が見えないと、他人にはどうでもいい努力をしているとしか思えないのだ。
 皮肉なことに、この人のblogは「書きたいこと」があってやってるわけだ。何か書きたいテーマがあるわけでもなく、単に「アルファブロガー」になりたいだけとか、ネット上で存在を認めてもらおうというようなblogじゃない。だからblogは読み応えがある。コンテンツがあってプロトコルを使っているわけだ。けっこうアクセスもあると思う。でも、読んでみると、漫画というプロトコルへの努力は伝わるのにコンテンツが全く想像できない。
 どこかに、コンテンツを持たないのにアルファブロガーになりたくて頑張ってる人っていないかな。その顛末を漫画にすると漫画家になれるかも知れない。

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Commentaires

 この人は、この話をブログに書かずにマンガにすればいいと思ったのですが。藤子Aの「まんが道」は成功した話だけど、役に立つのは失敗した話だろうし。でも、それはこの人がマンガで描きたいコンテンツじゃないんでしょうね。

Rédigé par: コバヤシ | le 19/07/2006 à 22:49

 「まんが道」も、まあ御大だから許せるって程度の話でしょ。修行の噺をする落語家、映画制作を描いた映画、というのはone of ネタにしかならないでしょうし。

Rédigé par: 南郷力丸 | le 20/07/2006 à 00:18

私はシベ超1でかたせが「私はボロ雑巾のように捨てられたのよ!!」と叫ぶ次のシーンでドジャーーンと雑巾が大写しになったあの時点で「ついていきます!!!」と絶叫しました。それ以外みてないけど。

Rédigé par: 瑠璃子 | le 20/07/2006 à 12:56

 それって、最近のCM出身の監督なら「あえて」やりそうです。

Rédigé par: 南郷力丸 | le 20/07/2006 à 22:34

>最近のCM出身の監督なら「あえて」やりそう
よく考えたら嫌われ松子でさんざんガイシュツでした…。

Rédigé par: 瑠璃子 | le 21/07/2006 à 12:19

 松子の監督の前作、下妻物語には閣下がカメオ出演してましたから、彼も「ついていきます!!!」って思われたんでしょうか。

Rédigé par: 南郷力丸 | le 21/07/2006 à 17:37

ずいぶんと偉そうに評しますな~(笑)
ほとんどの人間なんつーものは人生の終わりまで何をやりたかった?なんて質問をされたら絶句するもんやで。

描きたいことがあったとしても先ずは漫画家になんらんといけんわけだし・・漫画家になったとしても編集の関係でわからんやな・・
ただ、描きたいマンガはあの絵柄を見ればわかるよね
あんたはわからんかも知れんが編集サイドはわかったはずや。
だから受賞しても漫画家への道は遠かったとちゃうやろか?

どちらにせよ
このブログだって何を書きたいか(言いたいのか)まったくわからんよ。

Rédigé par: 横から失礼 | le 30/07/2006 à 10:10

 そら、人生を始めたくて始めた人ばかりじゃないから、何をやりたいかははっきりしてないのは当然でしょう。始めたくて人生を始めた人、新崎人生なら、プロレスがやりたいわけです。
 私は何が描きたいのかわからんかったと書いてるわけで、それがわかっていて、だから漫画家になれないというのなら、「どーすりゃ漫画家に成れるのか、何で漫画家になれないのか?」と書いてる本人に教えてあげるのが親切でしょう。ぜひ、本人に教えてあげてください。

Rédigé par: 南郷力丸 | le 30/07/2006 à 11:35

あんた、頭のネジどっか緩んどるんとちゃうか(笑)

>本人に教えてあげるのが親切でしょう
本人自身が答えを導いてるからこそ、アシスタント物語のブログが成り立っているだぜ。

Rédigé par: 横から失礼 | le 30/07/2006 à 12:16

>あんた、頭のネジどっか緩んどるんとちゃうか(笑)
 よく、言われますわ。

「成り立つ」がコンテンツとして完結しているという意味なら、その上で、サブタイトルに反応したわけですが。

Rédigé par: 南郷力丸 | le 31/07/2006 à 02:09

よーわかりません、意味が。

トラックバックでの辛口評(コメント)ですが。、
まー何ですかね、あまり深く考えて無いコメントであると言うことは理解しました。
辛口評でのトラックバックするときはも少し熟慮した方がお互いに気持ちが良いと思います。

しかしながら他所様のブログでなんですのでこれ以上のコメントは控えさせていただきます。

Rédigé par: 横から失礼 | le 31/07/2006 à 11:07

 「頑張ってください」とか「努力には頭がさがります」のようなことを書いても、「私っていい人でしょう」という自己満足感はあるでしょうが、相手はプロを目指している方ですから当然のことです。むしろ、トラックバックする以上、素直に思ったことを書いた方がいいと思うからです。仲良しクラブ内で「お互いに気持ちよくなる」ためのやりとりとは、違った基準で送っております。
 読み手を意識しつつ、直接の相手によって、態度が変えているのは、このコメント欄でも見ていただけると思いますが。

Rédigé par: 南郷力丸 | le 31/07/2006 à 16:09

↑の私のコメント、誤爆していたことにいま気づきました…(泣

すみません。改めて以下に記します。

ちょっと思ったんですが長い年月の間で手段が目的化してしまったんですかねえ件の方は。漫画よんだんですが面白かったことは面白かったけど、その後の発展性が見えづらかったような。なのでどちらかというと先細りの見える完成された作品VS荒削りだけど将来性のある作品ならどうしても後者に軍配が上がってしまうんじゃないでしょうか。もうちょっと破綻されるといいのかもしれませんが、ご本人が非常に常識人であるように見受けられるので、なかなか難しいなと思いました。

Rédigé par: 瑠璃子 | le 01/08/2006 à 23:24

 誤爆でも、他のblogの誤爆じゃないし、わかるだろうとそのまま続けてます。
 はてなのblogって、1日ごとしかコメントできないので、1日に複数書いてる人だと、まず、どの記事へのコメントかチェックすることが必要だし、それに比べりゃ、手間でもないでしょうし。

Rédigé par: 南郷力丸 | le 01/08/2006 à 23:55

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