« まず、パクられるものを創らないと | Accueil | 郵便局前にて思はく »

20/07/2006

ガセの谷

○ガセというのは「偽金」→「ネガセニ」→「ガセ」が語源で、明治時代の刑事が角袖の着物を着ていたから「角袖」→「デソクカ」→「デカ」になったように犯罪者の隠語から。
○ガセというのは「人騒がせ」の「がせ」が語源で、偽物によって人を「大騒ぎ」させることから、そういう偽物を言うようになった。
○ガセというのは「ウィリーをさがせ」の末尾の「がせ」が語源で、そういうタイトルの絵本にウィリーの偽物がいっぱい描かれていたことから、紛らわしい偽物を言うようになった。

 以上は、今考えたネタである。ひょっとしたら、偶然に正しい説も混じっているかも知れないが、少なくとも2つはガセだ。
 ここを読んでいる人は、こういうタネ明かしをせずに、いろんな説があるとして並べただけでも、そのまま信用する人はないと思う。「蛙跳行事」のエントリーに、冗談かと思ってググッて、確認した人もいれば、アメリカ留学したと自称している安倍晋三座長の「jender」に関するサイトを紹介した時には「どこかのイタズラ好きな人が作ったネタ」と思った人もいる。他のサイトでだが、私にだまされちゃいけませんと教育的指導をやってくれてる人もいる。
 でも、このblogではガセネタを紹介するより、「サーロイン」の語源だとか、イスタンブールの「東郷通り」だとか、「マヌ法典前のヴェダおよび後期ヴェダにおけるヒンズー法哲学」が国際法だとか、そういうガセを信じ込む人について触れる方が多いんだけど。
 最近、見たガセで、ネタ以上にタネ明かし後の反応が対照的で面白い例があった。ひとつが、先の広報活動をやってくれてる人のところ経由での「俺の先祖は恐ろしい人物かも知れない・・・」で、もうひとつが、「馬鹿騒ぎ」を「大騒ぎ」と“誤訳”する日本メディアの“思いやり”というので、後にネタばらしがある。
 このガセ、ともに信じていない人も大勢いるわけで、騙された方は「騙されただけ」であって、波動測定器を買わされたり、おすすめの本をリストに従って買わされたわけでもない。
 前者の場合は「芸」としてネタばらしの後で完結してしまったようだが、後者の場合はネタばらしの後に、騙された連中を見下したような書き方でさらに挑発している。それで、その見下された連中が急にベタな良識人になって「ぼくはひとをだますのはよくないとおもいます」というような反論をしているのが滑稽だ。一度、騙されたんだから、この尊大な態度も次ステップの仕掛けじゃないかと、なぜ疑わないんだろうか。行き着くのは「騙されたっていいじゃないか人間だもの」ということなんだろうけど。
 先日「電車男」を実話と信じる不思議さについて、ある人と話したことがある。多くの人は、宝くじで1億円が連続して誰かに当たることがあるとは思わなくとも、自分に当たることはあると思っている。その確率は一緒なんだけれども「願望」は「客観性」を超えるわけである。
 願望というのは欲得には限らない。誰にでもあるそういう「願望」ならともかくも、ガセに対する態度によって、どういう「願望」というか「自己幻想」かが明らかになっているのは、単に迂闊さで騙されただけよりも恥ずかしいように思うのだが、やはり、願望が客観性を超えているようだ。

|

« まず、パクられるものを創らないと | Accueil | 郵便局前にて思はく »

Commentaires

昭和天皇メモはガセだ!っていってる人がそんな感じですね。で、ここで誰かが「昭和天皇は合祀推進派だった!」ってネタ記事をだしたらまた全力で食いつきそうですね。

Rédigé par: 瑠璃子 | le 21/07/2006 à 12:20

 あれは徳川侍従長の発言のメモだと某巨大掲示板ねらーが証明しました。というネタを流した人がもういるそうです。コピペしまくられてるとは聞くんですが、まだ見てはいません。

Rédigé par: 南郷力丸 | le 21/07/2006 à 17:29

Poster un commentaire



(Ne sera pas visible avec le commentaire.)




TrackBack

URL TrackBack de cette note:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/23135/11033466

Voici les sites qui parlent de ガセの谷:

« まず、パクられるものを創らないと | Accueil | 郵便局前にて思はく »