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07/08/2006

超層インターネット・プロトコール

 「雛人形の並べ方」について調べようとしたら、いきなり他のblogに書いた自分の文が出てきた。季節はずれの雛人形のことを調べようとしたのは、並び方が変わったのと外交プロトコールの関係について、確認しておこうと思ったのだが、ネット情報は鵜呑みにしちゃいけないというのがよくわかる。
 ともかくも、儀礼やマナーというのは文化によって異なる。けれども異文化間の交流のために、仕様や手続きを定めておかないといけない。ウチの国では2000年以上昔から、夫が左で妻が右です、ウチの国に来る以上、ウチのマナーに従うべきだ、というのは外交を行う上では通用しないのだ。国際社会に出てくる以上、そこでは共通のマナーに従うことになる。
 同じプロトコールという用語でも、インターネットの場合は「プロトコル」と書く。こちらは物理的なレベルでの仕様や手続きを決めているだけで、コンテンツのレベルでの「プロトコル」はない。けれども、儀礼やマナーに対して対立する点についても、「プロトコール」らしきものはあると考えた方がいいだろうと思う。というより、なぜ考えられないのか不思議に思う。
 とっくにけりがついてるはずの「無断リンク」がいまだに問題になる。次々に新しくインターネットを使う人がいるのだから、定期的に問題になるのは仕方がないか。
 最近話題なのは電通のサイトだ。「無断リンクお断り」ではなく、「当社サイトへのリンクは、原則お断りいたします」だ。「特に以下のリンクは固くお断りいたします。」の例がオモシロイ。

● サイトの管理・運営者が不明、またはハンドルネーム等により運営されているサイト、あるいは代理運営されているサイトなどからのリンク
はお断りだそうだ。ちなみにこのリンクはどうなんだろう。「サイトの管理・運営者」はニフティ株式会社なのか、私なのか。私が代理運営しているのだろうか。
● 違法なコンテンツを掲載したり、違法な活動に関与した、または関与した可能性のあるサイトからのリンク
もダメだそうだ。「社員の安全配慮義務を怠って」就労させるのは違法な活動だろうから、サイト内リンクもダメということになるが、会社が行ったわけで、サイトで行ったわけじゃないからいいのかな。
 「リンクするのにいちいち許可なんか求めてくるな、うっとうしい」という人、「勝手にリンクされるのは嫌」という人、それぞれがいる。リンクする場合は知らせてほしい人がいて、リンクするのにいちいち通知など嫌な人がいる。リンクしてほしくないと言ってるんだから聞いてくれてもいいだろう、という人がいたら、公開した以上ワガママ言うなという人がいるわけである。
 これは、どちらが多数とか、慣例とか、そもそもハイパーテキストの思想とは、という話を持ち出すまでもない。仕様として、勝手にリンクが可能なのだ。そして、対抗手段として、許可したリンク先以外からアクセスさせないようにする方法があるのだから、嫌ならそうしろ、ということになる。
 ここにも 「無断リンクを禁止します!」と書いている人がいるが、その前の記事から考えるとネタっぽい。「無断リンク禁止」とすることで、リンクが増えるのを面白がろうということかな。
 ちなみに、このblogへのリンクだが、この例では「お願い」されてもかえって返事に困るし、トラックバックの意味もないだろう。この例でも「お願い」されても困るが、トラックバックした方が、ここに検索で来た人のためには親切だろうなと個人的には思う。でも、リンクを先方が勝手にしているのが当然であるように、トラックバックも勝手にしてくれればいい。それが、インターネットのプロトコルならぬ、インターネットの「外交」プロトコールだからだ。
 ただ、少し気になることがある。ブログサービスを行っている各社の中には、ユーザー囲い込みやspamコメントやトラックバックの対策のため、自社サービスへのログイン・ユーザー相互以外にはコメントやトラックバックの制約を行っていたり、アクセス履歴を参照できる例がある。こういう、囲い込みの手法が、ユーザーに「公開」の意味について誤解を与えていないのだろうかという点だ。というのは、公開されたサイトにも関わらず、こういうシステムのサービス利用者には「リンクには挨拶を」どころか「読み逃げ禁止」などという信じがたいことを書く連中がいるからだ。

追記
 ちなみに私の別途に運営しているwebサイトの場合、リンクの許可願いがあると原則として断っている。
 承諾の必要もない「リンク」に承諾を求めてくるからには「承諾が必要なリンクの仕方」を意図していると思えるからだ。例えば、フレームを残して、その内部に表示したり、自分のページに、画像だけを表示したり、私のサイトの内容を自分のサイトの内容のように見せる、そういう「リンク」の意図があるからこそ「承諾」を求めているんだろうと疑わざるをえないのだ。

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