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17/12/2006

寺のハシゴ

 完全に私事だが(って、もともとたいていのブログは私事を書くわけだが)、お寺でのセレモニーが昨日にあった。
 誰か亡くなったということではなく、首相が海部俊樹の時に亡くなった人の年忌であり、御親戚も呼んでいないけど、けっこうなブツのある寺でもなく、粛々と退屈に行われるわけである。
 「首相が海部俊樹の時に亡くなった」というのは、何年だったか思い出せないし、何回忌かで計算するのも面倒だけど、それだけは覚えているからだ。なぜ覚えているかと言えば政府による認証制度のためである。つまり、日本政府は故人をランク付けする認証制度を1964年に作ったらしい。その認定証に内閣総理大臣ナニノナニガシと書いてある。それが「元祖・神輿は軽くてパーがいい」海部俊樹だったからだ。故人の名前の上にランクが書かれており、それより上のランクにしたと書いてあるから、生前にもランク付けしてるんだろうか。
 故人は、そんなもん喜ぶような人ではなかったが、死人に口なしで、嫌とも言えない。遺族としても、自分宛じゃないから、余計なことするなとも言いにくい。世の中には、喜ぶ遺族もいるんだろうな。ともかくも、認証したい人、されたい人というのは、役人にはけっこういるようだ。ところで、首相がいない期間に死んだら、誰の名前で認証するんだろうか。
 セレモニーが終わった後に、別の寺に行った。といってもセレモニーのハシゴというわけではなく、その寺の塔頭のテナントに料理屋が入っていて、参列者のリクエストで、そこに食事に行ったわけである。創作精進料理という感じの店である。先日のエントリーがあったせいで、料理の内容を分析的に食べる。
 こちらは禅寺なので中国風のインテリアが取り入れられている。飾ってある絵は日本の書だが、中国の寒山寺の楓橋夜泊の拓本あたりが掛かっていても、誰も違和感を抱かないだろうし、この料理も含めて、誰もが日本料理の店と認めるだろう。
 この創作料理とスシ・テンプラとの包括概念は何なんだろう。結局、日本料理というのは、モノではなく、調理コンセプトの問題なのでは、とか。ジェトロの基準というのは、けっこう考えられてはいるが、その範囲だけを「authentique」な日本料理と言うのは、相当に乱暴だ。認証ではなく、推奨なのは当然だ。

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