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22/02/2007

ALWAYS 三丁目の夕日

三丁目の夕日 普通に「よかった」映画については書きにくい。なぜ「よかった」か、作った方の狙い通りに受け止められたからで、わざわざ書くこともないことが多いから。
 一昨年の日本映画で最も人気の高かった「ALWAYS 三丁目の夕日」も、普通に「よかった」映画で、感想が書きにくい。ひとつには、褒めるのが口惜しい、という気も少しする。
 何しろ、ベタベタだし、予定調和の世界で意外性はないし、とにかく「アタリマエ」すぎるのだ。そのアタリマエにだけど、ひたすら丁寧に作ってあるという感じなのだ。
 ひょっとして、これを作った人は、自分の能力をあまりに過小評価してるんじゃないかなと思った。なので、出来ると思ったことを、とにかく、きちんと作ったんじゃないかと思わせる。
 だから、コミック原作という映画ということでは、比較するのも失礼かもしれないが、あの「キャシャーン」の正反対の印象を受ける。「キャシャーン」が「勘違いしてる」人のオナニーを見せられた印象に対して、こちらは、そこそこの美人が「私ってブスだから、その分、誠意とテクニックで頑張るから、嫌わないでね」という感じなのだ。だから、あまりに好評なのも気にくわない。
 内容としては、原作と同様に「どこか別の世界」を描いたわけである。「別の世界」を創造するため、「この世界」との関係や現実感を持たせるため、近過去という設定を使うのが、原作同様だが、「過去の世界」というわけではない。その「別の世界」の「コンセプト」は共通しているものの、登場人物は名前こそ同じであっても変えてあるし、エピソードも創作だ。
 その「別の世界」の予定調和を、ただ肯定だけしてしまうのはアホみたいだけど、かと言って、否定するようなものでもない。結局、133分の間、どれだけ「別の世界」に浸れるかということになるのだけど、細部まで丁寧に作り上げられているので、気持ちよく浸れるわけである。
 良かったんだけど、何か、これをイイと言うのは、あまりにアタリマエの感想で口惜しい。

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