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10/02/2007

世をしのぶ名は「葛煮」

 小牛田駅周辺というのは、不思議な町だ。どう見ても、理容美容の店の方が飲食店より多い。その飲食店のひとつでランチを食べた。運んできた店員さんに、このあたりの郷土料理に「すっぽこ」というものがあるかと聞いてみたら、まったく知らないということだった。
 ところが食べ終わって、勘定を払ったら、その店員さんが、「さきほどのがわかりました。葛煮のことです」。つまり、私がランチを食べている十数分の間にわかったのだから、厨房の人か家族の人に聞いた結果だと思う。その葛煮、この地域の家庭料理で、飲食店のメニューにはない。うどんが入るか聞いたら、細い温麺を入れたりするとのこと。入れたり、ということは、入れないこともあるのだろうか。
 ともかくも、小牛田には「葛煮」というものがあり、それを「すっぽこ」とも言うということを知っている人と知らない人がいるということである。
 すっぽこ研究所の調査によれば、千厩では「すっぽこ」が通じないと、メニューには表示していなかったのが、知っている人もいて、店の看板で復活したという。
 小牛田でも「すっぽこ」は通じない。しかし、このあたりの「葛煮」が「すっぽこ」とも言われたことを知る人がいたのである。
 宮城北部の地下水脈にも「すっぽこ」は流れている。「葛煮」に覆われて隠れている地域があるものの、断片的な情報があるということは、あちこちで、今なお、露出しているケースもあるということだろう。「葛煮」という名で世をしのぶ「すっぽこ」、家庭料理で店では食べられないという。いつの日か、食してみたいものである。

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