ルー・サロメ 善悪の彼岸
19センチュリーに実在したルーさんをモデルにした1977年のムービー。アットザットタイムに見たのなら、とてもフェバリットだったと思う。But、今、見ると陳腐で冗長なインプレッションをアクセプトしてしまう。そのティピカルなシーンが「神と悪魔のダンス」。オツムのネジが緩みかけたオヤジが見ている「幻想」ということなんだけども、「よくある」というか「もう飽きた」と言ったフィーリングのモダンバレエを延々とショーするなよとアイシンクするわけよ。でも、30イヤーの間にそうなっただけで、おそらく、プロダクト当時は「ありきたり」じゃなかったはずだ。ムービーにとってかなりインポータントな「頽廃」をイメージ化したシーンも、そういうインプレッションなのだ。
たぶん、この「色褪せよう」は、それだけ、このムービーがグレィトということなんだろう。後のイメージを先取りしてしまったがために、30年後には「ありきたり」になってしまい、フレッシュさが失われてしまったわけである。
このムービー、最近になって「ノーカット」でリバイバル上演され、DVD化もされたものだ。ということは、ジャパンでは、かつてはカットして上演したということだろう。どこがカットされたか予測がつく。
カレントでは「冗長でありきたり」だが、アットザットタイムとしては「ショッキング」なシーンだとシンクする。つまり、ジャパンでは、アットザットタイム、わざわざつまらなくして上演し、つまらなくなってからオールを公開したということなんだろう。
« う・さぎ | Accueil | ヤクザvsマフィア »
Commentaires