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10/04/2007

和泉さん

 週刊誌とかの広告やニュースで、「なぜ、こんな問題が、大騒ぎになるの」ということが2つある。
 ひとつは、相撲の八百長。相撲の好きな人に聞くと、朝青龍というのは段違いに強いらしい。その横綱はケガを防げる。相手はどうせ負けるにも収入になる。相撲協会は1人しかいない横綱の休場を防げる。見物人もわからない。八百長があっても誰にとっても何の問題はない、
 だから週刊誌としては、八百長のことを書くのはともかく、問題視する必要は全くないわけであるし、八百長があったとしても止める必要も全くないわけである。むしろ、なかったとしたら、そっちの方がデメリットがあるわけで、そっちが問題だろう。相撲協会にしても、なぜ書かれたことを名誉毀損と言うのか、それこそ「伝統だから」ですむ問題だろうに。
 かなりの昔のことだが、ネット上でアニメをテーマにした「熱い」というか「暑苦しい」論争があった。未来には、人が中に入って操縦する人間型ロボット、いわゆる「モビルスーツ」が製作可能かという論争だ。一種の知的遊戯として、物理法則からマジメに論議するのは「空想科学なんちゃら」みたいな本があったように面白いのだが、「馴れ合い」の枠を越えた応酬になると、アホらしいだけだった。それと同じような感覚が相撲の八百長議論にある。裁判所を巻き込んだり、一般のニュースにしたりするもんじゃないだろう。そんな議論は好きな者どうしでやってればいいのにとしか思えない。

 もうひとつは、テレビ番組の「ヤラセ」。たぶん、制作した方も問題になって驚いていると思う。「だってテレビ番組なのに」という感覚じゃないかと思う。テレビ番組というのは、細木や江原が問題にならない世界なのに。細木や江原と納豆ダイエットの間に、なぜ線が引かれるのか不思議に思っていると思う。
 それとも、問題になったこと自体が、納豆ダイエットがサンケイグループの局の番組だったわけで、総務省がテレビ番組の内容にまで介入する口実を作るために仕組んだ「ヤラセ」なのか、とも思うわけである。
 「占い」というのは一種の「ファンタジー」だし、ファンタジーとニセ科学の間には「線」が引かれて当然だが、その間に線を引かないのが「テレビ」というメデイアであり、だからテレビ番組というのは基本的に「ファンタジー」のはずなのに。だからチョーノーリョクシャが出てきたり、「狂言」宗家が出てきたり、ニセ科学研究所長が経営委員をしたりするんだろうに。

 「和泉宗章」という人がいた。「天中殺」でブームを起こした占い師だけど、その占いがインチキなものだとカミングアウトして引退してしまった。そもそもインチキでない「占い」ってあるのかとも思うのだが、「ファンタジー」の枠に収まらずに「線を越えた」メディアの扱いが原因だったのかも知れないと思う。今の細木のような醜態をさらしたくなかったからだろうか。
 このところ、ロジックな姐さんが、あるバラエティタレントというか旅芸人一家について語ってられる。この人は父親が狂言師だったので、若い頃に狂言のトレーニングをしたことがあるそうだ。
 狂言の修行には、節目となる3つの演目があるらしい。所作というか身体表現の節目となるのが「三番叟」。台詞というか音声表現の節目となるのが、一人で複数の役を語る「那須輿市語」。そして「卒業試験」とも言えるのが「釣狐」だ。
 そういう演目なので、大人の身体が出来る前に「三番叟」をやっても意味がないし、変声期を終えて声が安定した後に「那須輿市語」をしないと意味がない。そして、それらが出来てからでないと「釣狐」の意味もない。だから「普通の」狂言師は相応の年齢になってからする。
 それを「異例の若さ」で初演するというのは「異例の」トレーニングである。「異例」というのは「まとも」じゃないということだ。つまり、まともなトレーニングをしていないということを自ら広言されていたわけである。21歳以降はそのトレーニングもしてないらしい。
 だから、マネジメントの杜撰さが広く知られるようになる以前から、「まともな」能楽公演からお呼びがかかることはなく、座長芝居やテレビ番組に出ていた。
 「章」と「家」の間にも、越えられない一線があるようだけど、「家」の方のスタンスの方が、テレビ芸人としては、むしろ向いてると思う。忘れられた頃になると、テレビネタを提供するというのもいいと思うのだが、やっぱりネタがあっても芸がないと、プロモーションにも限界があるようだ。

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Notifié le le 16/04/2007 à 12:00

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