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24/05/2007

Second injury

 二十数年前のことである。舞踊の家元が、家元制度に反対する舞踊家に刺されるという事件があった。「何すんのさ」事件と呼ばれてるらしい。
 当然ながら傷害犯は非難された、「芸が下手でも刺すことはない」。ここで誤解があったようだ。犯人は下手なのに家元だから刺したのではない、名人でも刺したと思う。この事件を契機に、家元制度の論議も起こった。「家元である限り、相応の芸が必要。」「家元の役割は果たせば下手でもいい。」
 関係者は誰もが抱く評価を前提にした論議であったが、事件が注目を浴びたために、芸の評価が世間に知れ渡ってしまった。歌舞伎俳優以外の歌舞伎舞踊に習ってもいないのに興味を持つ人はいないし、私もその家元の芸も見たことはない。しかし、当時の論議は芸能史の本に現在も載っており、どういう評価であったかを知ることができる。
 傷害の被害者となっただけですまなかったのである。名人がゆえに後世に名を残すことはよくある。事件のために、こういう芸の評価が後世にも残るわけで、ひどい被害にあったものである。

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