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14/06/2007

不思議不思議の金鵄丸

 最近、文京区あたりではヒサヤ大黒堂の話題で盛り上がっているようだ。当方は無関係だが、最近のエントリに多少の影響が出ている。このヒサヤ大黒堂の「家傳薬」が不思議膏と金鵄丸というそうだ。
 金鵄丸について検索して見ると、市販薬剤「金鵄丸」による肝障害とかの記事ととともに、秋田沖で第八「金鵄丸」という漁船とプレジャーボートとの衝突事故の海難審判の記事とかが見つかる。この「金鵄丸」はFRP製漁船だそうだ。
金鵄 そして、眼をひいたのは、1930年の「エトロフ丸」事件の記事で、函館市史の内容だ。「エトロフ丸」というのは蟹工船で、小林多喜二の作品さながらに、過酷な労働や虐待によって死者を出し、乗組員のストライキも起こったという事件だ。この「エトロフ丸」事件に際して調査を行ったのが農林省水産局の監視船の「金鵄丸」だったそうだ。
 戦時日本船名録という1937〜1940年の船舶のリストにも農林省の所有する「金鵄丸」という機帆船があるので、この船だろう。
 さらに、1928年12月4日に横浜沖で行われた「昭和天皇御大礼特別観艦式」についてのページでも、参加艦艇の中に「金鵄丸」の名前がある。「金鵄丸」の入っている「第二番外列」というのは、海軍以外の船のようで、東京商船学校の練習船なども参加していることから、農林省の船でも不自然じゃないし、また先のリストでも「金鵄丸」という名前が他になかったから、同じ船だろう。
 その他には、1923年に陸軍省監視船「金鵄丸」がサイパン方面の漁業調査を終え、かつおの好漁場を発見して帰港したという記事があったこと。やった仕事は農林省の仕事のようだが、というか農林省は1925年にできるので、当時は農商務省だが、陸軍省の船となっている。「監視船」の「金鵄丸」という点は共通しているし、同じ船なんだろうか、でも陸軍省というのが不思議だ。
 ネットでチェックしただけだが、「金鵄丸」という監視船があったようで、数年ごとに記事が出てくるが、戦後の消息はわからない。
 監視といえば、自衛隊の情報保全隊もジュゴンの保護運動とか監視したいだろうし、そのための船を「金鵄丸」と命名したらどうだろう。副作用が問題になりそうだし。

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Commentaires

どうも。こちらは不思議膏ばかりに目がいっておりましたが、そうそう、それと双璧をなす金鵄丸については全く不勉強でした。防衛省初の監視船「金鵄丸」なんてできたらほんと笑っちゃいますね。

Rédigé par: わらばー | le 15/06/2007 à 00:03

不思議膏のインパクトと比べると,金鵄丸って読めないから印象に残らないんじゃないですかね。あと,広告でも不思議膏を指にニュルッと出しているのは載ってますが。
そんなことはともかく,金鵄丸にそんなことがあったとは。

Rédigé par: 某清純派 | le 15/06/2007 à 08:34

 「不思議」より「金鵄」の方が単語のインパクトはあるんですがね。
 かつての「金鵄丸」の役割は今の水産庁の船でしょうけど、やっぱり、ぢ衛隊ぢょう報保全隊の監視船の方が「金鵄丸」らしくていいです。
 母港はここがいいかな。
http://www.pref.toyama.jp/branches/1540/1540.htm

Rédigé par: 南郷力丸 | le 15/06/2007 à 09:06

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