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15/10/2007

みんなのうた

 「夜露死苦」だの「来夢来人」だのを「暴走万葉仮名」と言うそうな。万葉集ファンとしては、「万葉仮名」はアツカマシイので、遠慮して「千葉仮名」くらいでいいと思うが、房総ならともかく、暴走なら栃木や茨城や愛知にもいるって、ある県に怒られそうだ。
 その万葉集には、長歌、短歌、旋頭歌、仏足石歌体歌が載っているというが、なぜか日本では定型詩のことも、言葉による音楽と同じく「歌」と言う。大晦日には紅白に分かれて歌を詠み優劣を競うとか、お正月に皇居で宮内庁式部職楽部の伴奏で歌う会があるとは思われないけれども。
 それで、戦国時代に三味線が伝わって、江戸時代に三味線の演奏で歌う音楽が普及した。関西の人は、地元の歌やから「地歌」、江戸の歌やし「江戸歌」とかゆうてはったけど、江戸の人は「歌」だと、定型詩の「歌」と紛らわしいというので「唄」という字を使って「長唄」とかいうようになったそうだ。「唄」というのは本来は「仏を称える歌」のことだけど、単に「和歌」と紛らわしいので、声楽のことを「唄」ということにしたようで、「江戸長唄」、略して「長唄」というようになったようだ。「長歌」といえば詩で、「長唄」といえば音楽と、わかりやすい。
 江戸系の清元節から発生した「小唄」や「端唄」も「唄」の字を使うし、それで「お座敷小唄」や「, ラバウル小唄」も「唄」だ。一方、上方系では、長い目の三味線音楽の「上方長歌」略して「長歌」というのもあるし、江戸の「端唄」とは別物の「端歌」や「組歌」と「歌」の字を使うようだ。
 けれども「地唄」「組唄」という表記もよく見る。伝統音楽の歌は、皆「唄」という風潮があるのかも知れない。ともかく、先日も「地唄」と変換されたままの所をチェックし忘れて、「地歌」と混在した文を渡した相手から、どちらですかという連絡があったりした。
 それで、江戸や上方以外じゃどうかなと思って、「南部牛追い唄」で検索したら506件、「南部牛追い歌」は1150件と「歌」が優勢。一方「南部俵積唄」は558件、「南部俵積歌」は3件と、こちらは「唄」が圧勝だ。

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Commentaires

ボーソー族の語源が房総であるという事実は、いまや地元でも公然の秘密です。

Rédigé par: 非国民 | le 16/10/2007 à 00:02

 だったら「千葉仮名」でいいのかな。

Rédigé par: 南郷力丸 | le 16/10/2007 à 07:47

> 「夜露死苦」だの「来夢来人」

「変態仮名」って名前はどうかしら。字の当てかたと字体とは違うけど、まあ厳密さは犠牲にして。

Rédigé par: kuroneko | le 16/10/2007 à 11:15

 「変態」っていうのは、それなりの知性がある人がなりやすいと思うので、却下です。

Rédigé par: 南郷力丸 | le 16/10/2007 à 18:32

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