由良亀の謎
10年以上も前のことである。人形浄瑠璃の人形の首(かしら)を作っている人の作業場に行ったことがある。もう故人だが、確か藤本玉美さんと言った。マネキン会社に勤めていたが父親のやっていた首(かしら)作りを始めたそうだ。首作りとしての名を三代目「由良亀」と言った。その父親というのは二代目「由良亀」といい、文楽人形を作っていた。
さて、この7月8日に閉店した「くいだおれ」の人形であるが、この作者が二代目由良亀である。閉店が話題になった時に、くいだおれ人形についても紹介されることが多かったのだが、藤代亀太郎として紹介されている。Wikipediaの「くいだおれ」の項でも「藤代亀太郎」としている。
つまり、二代目「由良亀」は藤代さんと紹介され、三代目「由良亀」は私の記憶では藤本さんなのだ。そこで3つの可能性が考えられる。
1.親子で姓が異なるケースはある。だから二代目は藤代さんで三代目は藤本さん。
2.私の記憶違いで、三代目も藤代さん。
3.二代目も藤本さんだが、どこかでの誤記がコピペで広がった。
それで、ここしばらく、気にはなっているのだが、ちゃんと調べるには至っていない。
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