自炊をはじめた
紙媒体をスキャナー等で自分でデジタル・データ化して、電子書籍を作成することを「自炊」というらしい。その「自炊」とやらをやってみることにした。
さて「自炊」には手間がかかる。その手間以上に効果がないと意味はなさそうだ。それで選んだのがこの2冊。ともに袋とじの本で、裁断せずにばらせ、ばらした後は裏写りとかを気にせずにスキャンできる。
まずは、竹中清助版の阿波鳴門八「巡礼歌乃段」である。なぜか数冊あるんで安心してばらせる。著作権は切れているのでテキストデータはネットに公開されている。にもかかわらず電子書籍化しようというのは、その独自のフォントで読むことにも意味があるからだ。さらには、度々、見かえすことも多いだろうと思うからだ。ちなみにフォントの作者は鶴澤清七こと前田虎之助で没年は1920年7月29日なので、電子書籍化した後に頒布しても大丈夫だと思う。ということは、これを電子書籍化することで、他の人が同様の本を自炊したのをいただけることも期待できる。
すでにテキストがネット上にあるということは、OCRの必要がないわけで、そちらを透明テキスト化して組み合わせることもできるわけである。ただし、この明治期の版に対し、公開されているテキストでは不都合な語彙が改訂されているという問題はある。
もうひとつは宮武外骨編集の「私刑類集」。糸綴じなのでばらしやすい、袋綴じなのでスキャンしやすいというだけで選択。実は入手してまだ読んでない。たぶん紙質のせいで電子書籍化した方が読みやすいので、読まない心配はない。友人・知人に興味を持ちそうな人もいるし。
「巡礼歌乃段」をばらした所。ほとんどスキャナーの読み取り画面と同じサイズなので、あとは、開いた時間にでもスキャンしていけばいい。
Commentaires
宮武骸骨のは、絵入り?
Rédigé par: ピンク | 22/06/2010 22:21
そこそこ入ってます。大正11年初版なんで、たいした絵じゃないけど。
Rédigé par: 南郷力丸 | 22/06/2010 23:38