馬面電車
馬面、といってもフンドシ・シャワーとか、そういういかがわしいもんじゃない。
岩手県花巻市に大沢温泉という、古くから湯治場として知られた温泉があり、何度か行ったことがある。この温泉にまつわる話はいろいろあるんだけど、それはさておき、昔は花巻駅前から、この大沢温泉を通り、さらに先の西鉛温泉まで路面電車が走っていた。私が行った頃にはもうなかったけど。
その路面電車の車輌が花巻駅近くに保存されている。見ての通り、やたら幅が狭く、背が高いので、馬面電車と言われていた。
車幅は1600mm。一般の鉄道車両よりもかなり狭い。車幅が狭い理由のひとつは、この路線の線路幅が2フィート半、762mmだったから。もっとも線路幅に対して2.1倍の車幅というのは、阪急やおけいはんの電車が2倍未満だし、「こまち」や「つばさ」に比べても広いんだが。
車幅が狭くとも、人が乗り、車内を歩くわけだから車高はそう低くはできない。さらに前後で幅が絞ってあるので、よけいに馬面が強調されている。
この馬面電車の模型のキットが発売されていたので、買ったはいいけど、いろいろ不満があたので、加工しようと思い、そのまま放置していたのだが、その間に改良キットが発売されていた。そうなると、わざわざ加工しようという気もなくなり、えいやっと作ってしまった。
塗装前の状態。さすがに薄板では雰囲気の出ない部分は角線に換えたり、屋根上の水切りの追加とかしている。
最大の変更点は動力。といっても、どこをどう変えたか、この記事じゃわからんけど。
保存車と色が違うけど、元々は下半分は赤茶色だったようだ。保存車を撮ったのはかなり以前で、今は保存車も塗り替えられているらしい。
集電用のポールも、キットのままでは何だかなぁ、だったので自作品に交換。
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