加悦の森ブタ
数年前、トンボ採りに付いてったことがある。トンボ採り歴40年というベテランに混ざって、撮ることはあるけど採ったことないのに連れてもらった。
その帰り、トイレといわしの缶詰を買いに寄ったとこの向かいに、鉄道車輌がいろいろ置いてあって加悦SL広場という看板があった。
この鉄道車輌、さらにさかのぼれば、そことは別の場所、以前の加悦鉄道の加悦駅跡地に置いてあって、その頃に行ったことがある。1996年に現在地に移転したらしいんで、もう随分と昔のことである。
一部の車輌は中にも入れて,客車の中で撮ったり、貨物列車の車掌車のストーブとかも撮ってた。
そこに置いてあったのが、DB201という小型のディーゼル機関車。戦後まもなくの時期、大阪にあった森製作所という産業機械メーカーが、老朽化した小型の蒸気機関車の下回りに、ディーゼルエンジンと運転室等を載せて作った機関車が、各地の中小私鉄で導入された。この手の機関車は寸づまりの格好から「森ブタ」と呼ばれたそうな。
当時、この機関車の模型のキットが発売されていて、購入したこともあって、けっこう写真を撮っている。ここに行く途中の山中で撮る予定だった写真が撮れずじまいだったことを覚えているんで、フィルムも余っていたんだろう。
ところが、なまじ実物のデータが多いと、あれが違う、これが違う、夢が違う、ほくろが違うと、やたら、キットのままじゃなくて、ここは加工しにゃあ、と思ってしまうわけで、製作が中断して幾年ということになってしまった。
昨年になって、ほっといてもしゃーないと、大きく違うとこは加工するけど、省略してある細かいとこは気にしないと、やっと再開。
実質数時間だけども、20年ちかくかかって作ることもある。
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