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07/09/2015

トンボのロール

オオルリボシヤンマ 昨日見かけたオオルリボシヤンマ。ロールして背中が見えてるけど顔は垂直を保ってる。
ルリボシヤンマ これも昨日のルリボシヤンマ。こちらもロール時に顔は垂直を保ってる。
 トリさんでも1月によく載せたコミミズクがそうで、ロール時にも顔はまっすぐだった。
 それで思ったのは、これってトンボは皆、こういうことをするのかということ。トンボが留まってる時に顔を傾けたりしとるけど、ロール中の飛行写真って、今まであまり撮ってない。
オオヤマトンボ 4日に撮ったオオヤマトンボをこっちのエントリーに持ってきたけど、水面が背景ということは、カメラより下を飛んでるわけだけど、トンボをやや下から撮ってるということは、やはりロールしている。でもやはり顔はまっすぐのようだ。ということは、他のトンボもこういうことをしてるのか、よくわからん。
 そして、このロールしても顔は真っ直ぐというのは、やっぱり視覚上の必要からなんだろうか。
 そして、ロール中の飛行写真をほとんど撮ってないというのは、私の想像では、あまりしないからじゃなくて、たぶん撮りにくいからだと思う。この2種は的も大きく、胸の模様もクッキリしてて飛翔が撮りやすいけれども、ロールするのはたぶん旋回時とかで、直線的な動きじゃなくて撮りにくいからだろう。というのも飛行機がロールするのは、離陸上昇後とか、着陸コースへの進入時とか、旋回時だからだ。
 そこで、さらに疑問が。飛行機の場合はロールさせることで、揚力の一部を横方向の力とすることで旋回する。なので旋回方向に背中を向けるようにロールする。ところが羽ばたいて飛ぶ連中の場合、固定した揚力発生装置で飛ぶ飛行機とは原理が違うはずである。トリの場合、羽ばたくのは基本的に推力を得るためで、揚力は飛行機同様に翼の上下を流れる空気によって得ている。だから旋回時は内側に背中を向ける。タカの類がぐるぐる旋回しているというのは見る機会が多いと思うが、背中側が見えるのは遠いとこを飛んでる時の方だ。
 ところが、トンボは左右の翅で揚力と推進力を発生させて飛んでるそうで、旋回時には、外側の方が推進力が大きくなうようにして旋回するらしい。いってみりゃ二輪車とキャタピラーの違いで、それなら旋回時にロールせんでもええがな、と思ってしまう。それにこのロールしたトンボを撮った時も、背中側が見えているがこちらに旋回していたわけじゃなったと思う。じゃあ、わざわざ頭の角度を保ったままでロールしてるのは何のため?

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Commentaires

現在仕事で韓国にいて調べる事も他人に訊くこともむつかしいがとりあえず私の思うところを書きます
ロール時に頭を水平保っているのは述べておられる通り視覚的理由が大きい思います。聞いた話ではトンボの複眼上半分と下半分では見える光周波数帯や焦点距離など得意分野にかなり違いがあるそうで(生態を考えりゃそらそうやろとは思います)身体をロールさせても視覚を保つため頭は真っ直ぐなのだと思います。
ロールの理由ですが仰るように羽ばたいて飛ぶ生き物の多くは非定常循環という通常の航空力学では扱わない揚力を使って飛んでいます。しかしトンボの場合は(特にヤンマの類は) 体重に比して充分大きい翼面積を持っていて通常の航空力学に則った滑空が可能ですし実際よく見ます。
滑空状態で大きな半径で旋回している場合にロールしてるのではないでしょうか

Rédigé par: norton3rd | 09/09/2015 09:50

今月二十日過ぎにトンボ学会総会があって出席予定ですので写真/ ビデオが得意な人等何人かに訊いてもます

Rédigé par: norton3rd | 09/09/2015 10:02

 トンボの眼が上下では機能に差があるというのは、アカネちゃんとかの眼が上下で色が違ってるのはその結果かな、とか思ったり。
 そういや、ロールしてるのを撮ったのは、翅がぶれてないんで滑空時で、撮れてるので大きな半径での旋回かもしれません。
 総会ではテグのトンボのレポートとか?

Rédigé par: 南郷力丸 | 10/09/2015 01:26

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