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11/01/2017

ヤンマの眼

 以前から気になっていたのがヤンマの眼の写り方だ。年末年始に、昨年に撮った画像を整理したついでに、何が気になってるか、その画像をピックアップしてみた。
ミルンヤンマ 昨年に撮ったミルンヤンマのぶら下がりの胴体部分。左が自然光で撮った♀のぶら下がり、右がカメラ内蔵ストロボ使用の♂のぶら下がりだけど、特に違って写っているのが目玉。
ミルンヤンマ こちらは産卵してる♀。左はそんなに暗くなかったので自然光、右はストロボ使用。自然光でも、確かに眼に多少のグラディエーションがついてはいるけど、右のほど極端じゃない。
ミルンヤンマ それで、以前に自然光で撮った♂を引っ張り出して来たのだが。やはりグラディエーションは付いてるけど、ストロボを使用したほどじゃない。
 実際には眼の表面部分は透明で、それぞれの個眼の奥が写っていて、個眼の方向がが違うため、写る部分がずれてグラディエーションが出来るんだろうと思う。なので、表面で光が反射しているハイライト部分以外は、ストロボ使用の方が「正しく」写っている。けれども、やはり自然光で見ることが圧倒的で、ミルンヤンマって、薄暗いとこにおったり、ぶら下がってるのを逆光で見たりするんで、最初のぶら下がりの左の写真のように見えることも多い。なので、どうしてもストロボ使用した眼の、青やら緑やら黄色やらの強いグラディエーションに違和感を感じてしまう。
カトリヤンマ 別のトンボで、一昨年のカトリヤンマ。やっぱり暗いとのっぺり、ストロボを使うと派手なグラディエーションになっている。なにしろ自然光だと暗すぎで色が出てないんで、ストロボを使わざるを得ないのだけど、やはり見た目と違う「正確」な眼に違和感を感じてしまう。
 この「正確だが違和感」か「見た感じに近い」のどちらかというのが、どうも気になっている。トンボ屋さんが撮った写真を見るとけっこうストロボを使って、目玉のグラディエーションが強い。単に私が違和感を感じるだけで、その方が「正確」だからだろう。
サラサヤンマ サラサヤンマ、明るいとこを飛んでくれるんで、もちろん自然光。眼には自然光で撮ったミルンヤンマの♂に近い模様が付いて写っている。ミルンヤンマの場合もそうだけど、これくらいに写ってくれるのが好きなのだが、明るいとこにいてくれるのばかりじゃない。
マルタンヤンマ こちらはマルタンヤンマ。両方ともグラディエーションがついて写っているんだけど、ストロボ使用の方は胸のコントラストに対し眼のコントラストが強調されてる。だけどハイライトが強い以外は、ミルンヤンマやカトリヤンマの眼ほど違和感がない。ストロボを使うにしても、この程度ならいいんだけど。これは、カメラ内蔵のではなく、マクロ用のレンズの4方向に光源の付いたストロボを使用しているけど、近いっても,50cmくらいは離れてるんで、その効果というわけじゃないんだろう。このストロボでさえ面倒なのに。銀の「傘」まで持っては出られん。
オオルリボシヤンマ やっぱり昼間っから飛んでくれるのがいいということで、オオルリボシヤンマ。昼間っから飛んでるんで、ストロボを使用したことはない。上段は飛翔中の♂、下段は産卵中の♀。斑点があるみたいに見える。ちなみに、左下だけ違った色に写ってるけど、これは黄緑型の♀。腹に青みのないのは、眼にも青みがないのか、単に成熟度なのかはわからん。
ルリボシヤンマ ついでに、昨年は出逢わなかったけど、一昨年に撮ったルリボシヤンマも、同じように斑点模様に見える。
 他のヤンマも斑点が付いたように写ってるのがあるけど、これってヤンマの類の特徴なんだろうか。そして、それは個眼の位置によって色が違ってるのか、それとも、個眼の中の色が一様じゃなく、その見える角度によって複眼に模様が付いて見えるのか、識者のコメントを待とう。

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