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31/12/2023

今年のトンボ(2023年)

 今年に撮ったトンボは、ここ数年に比べて10種ほど少ない。夏にやたら暑かったんで出かけるのが少なかった。夏以外にも、交通機関がここ数年のガラガラ状態でなくなってきて出控えてはいるんだけど、こっちが行かなくても、向こうから来るのもいたり。
カワトンボ科 カワトンボ科は例年通り5種。
アオイトトンボ科・モノサシトンボ科 アオイトトンボ科は近所にいる4種。近所にいないオツネントンボは以前に交尾や産卵も見てるんで、なかなか行く気にならない。モノサシトンボ科は見ていて飽きないグンバイトンボは見に行くし、モノサシトンボは裏山の池にいる。
イトトンボ科 イトトンボ科は近所にいる7種とオオイトトンボ。ここ数年毎年見ているモートンイトトンボは、オオイトトンボに時間をとられて探す時間が取れずに見損ねている。
ムカシトンボ科・ムカシヤンマ科 例年通りムカシトンボを見に行くも、やはり例年通り飛んでるのは見るものの撮れん。ムカシヤンマも例年通り、どこなとで遭遇する。
ヤンマ科 サラサヤンマやギンヤンマなど毎年確実に見られ撮ってるのがある一方で、近所にいたり見かけても撮れなんだりすることがあるヤンマ科。今年の大ハズレはアオヤンマでヨシの生え具合のせいで見かけても撮れず、ハズレはカトリヤンマでぶら下がってるのを見かけても逃げられてばかりで、やっと撮ってもシルエット。ややアタリは数が見られたマルタンヤンマ、大アタリだったのは裏山のヤブヤンマ。湿地の水溜まりの多くが枯れ、残った所に集中して来てたし、風が通ってそう暑くないとこだった。
サナエトンボ科・オニヤンマ科 例年より10種程度も撮った種が少ない原因はサナエトンボ科。コサナエ属は2種だけ、ヒラサナエも見ただけで、昨年に交尾や産卵も撮ったんでええかという感じ。夏に出てないせいで、ヒメ、オジロ、オオサカ、メガネ、ミヤマどころか、すぐ近所の河原に行けばフツーにいてるオナガサナエさえ撮ってないほど。近所にいるホンサナエも下流部にいるタイワンウチワも見てないんで「撮れるけど撮ってないサナエトンボ」だけで10種を超えてしまってる。
 夏に出かけてないせいで、オニヤンマすら、それまで見かけはしても初めて撮ったのは10月になってから。
エゾトンボ科・ヤマトンボ科 エゾトンボ科では今年アタリだったのは裏山のトラフトンボで、新しい方の池でも飛んでいた。新しい方の池は水生植物が貧弱だったり、飛び回る範囲が狭かったりで、交尾しての飛行も撮ったけど、やっぱりMFでランダムに飛ぶのは手強く、モヒトツの絵ばかり。ヤマトンボ科は大小のパトロールだけで黄は出逢わず。コヤマトンボ産卵にも遭遇したけどその瞬間は撮れず。
トンボ科 トンボ科は毎年同じような種に出逢ってて、昨年撮った種と変わっていないけど、今年撮った最も変なヤツはショウジョウトンボのギナンドロモルフ。
ショウジョウトンボのギナンドロモルフ
 基亜種のタイリクショウジョウトンボのギナンドロモルフはインドや沖縄で記録されてるが、ショウジョウトンボとしての記録は世界で2番目になるらしい。なお、世界で2番目に高い山はカラコルム山脈のK2だそうだ。登るのは世界最高峰のチョモランマよりも困難で、そもそも道なき山地を一週間踏破しないと見ることもできないとかで、K2を見た人さえ少ない。そんな数少ないK2を見た人が知り合いにいてK1さんという。元々は甲虫が専門の人だったようだけど、昆虫以外に鳥にも興味を持って市街地の公園で会うことも多かったし、最近は裏山の池にもよく来てるという。なので、ショウジョウトンボのギナンドロモルフがいると連絡しようとしたけど、直接の連絡先を知らず、人づても大変だし諦めたんだけど、その連絡しようとした日が命日だったと後で知った。
 他にもケッタイなのとしては、ハネビロトンボを見かけたけど撮れなかった。暑い盛りで、近くでも再度という気にはならなんだ。
 昨年、初遭遇したベニトンボだけど、今年も近所で♂を見たし、出かけた先で♀も見て、フツーの種になりつつある。そういえば、以前は高知や太平洋岸の温暖な地域でしか繁殖していなかったヤイロチョウが、今年は内陸部の何箇所かで繁殖してたらしい。気温が問題になるのが冬と夏の違いはあるにしても、温暖化が深刻化してるのが感じられる年だった。
アカネ属 トンボ科のアカネ属では、昨年は見に行ったのに留まってる♂しか撮ってないマダラナニワトンボに今年はと思ってはいたけど行ってない。でも昨年は見ただけで撮れんかったナニワトンボの交尾や産卵も撮った。オオキトンボは見ただけで撮れず。今年は飛来種が多かったようで、10年ぶりくらいにオナガアカネを見た。以前に丹後半島で♂と♀、その後に敦賀の湿地で♀を見たのだけど、今年は裏山の池に複数の♂がいらしてた。

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