10月末その2(10/29・30)
今日は快晴で気温も上がりそう。だけど。先週に泥の中でヒメアカネを見てて痛くなった腰が、また昨日にキトンボを中腰で撮ってたせいでまた痛い。かといっておとなしく家で用事をこなそうにも同じ姿勢を続けるのが辛い。こういう場合、経験的にコルセットをして動いた方がいいようだ。ということで近所の公園に出かけた。
昨日、石の上で暖まっていたリスアカネ、Sympetrum risi risi。昨日に載せんかったんで。
今日の公園のコノシメトンボ、Sympetrum baccha matutinum。
今日の公園のマユタテアカネ、Sympetrum eroticum eroticum。
今年は山から降りてくるのが遅かったアキアカネ、Sympetrum frequens。この頃になって、やっとどこでも見られるようになった。

アキアカネの交尾と産卵。

アカスジベッコウトンボ、Neurothemis taiwanensisもまだいる。なお写ってる白い花はピレオギクとかいって、ブラキストン線以北の原産だそうで、自然には同じフレームには納まることのない種。
アカスジベッコウトンボの卵か幼生が紛れて運ばれてきたと疑惑が持たれている熱帯・亜熱帯のスイレン。
中国渡来の樹の赤い実を食うてるアオゲラ、Picus awokeraとクロツグミ、Turdus cardisあ。


例年は9月になれば姿を現すミヤマアカネ、Sympetrum pedemontanum elatumだけど、9月中旬頃に全く見つからないと聞き、今年は夏が長かったので遅れてるのかと、ゆっくりしているうちに10月も終わりかけなんで、年に1回は見たいなと、用事ついでというより、遠回りして見に行った。この時期に複眼が真っ赤にならず、緑と茶の名残を残してるんで、やっぱりゆっくりしてはったということか。翅の痛みもない。
ミヤマアカネの♀も護岸のコンクリートの上。
今日も数組のネキトンボ、Sympetrum speciosum speciosumが産卵してたけど、この池は沈水植物が岸から離れたとこにあるんで、遠い。
今日は晴れてはいても昼近くまで気温が上がらず、白っぽい石の上に留まりがち。でネキトンボとキトンボが同居中。
前回はこの池の主役はネキトンボだったけど、今日の主役キトンボ、Sympetrum croceolum。

キトンボの産卵。
連結を解除してのキトンボの♀の単独産卵。
公園の人工池で産卵するショウジョウトンボ、Crocothemis servilia mariannae。
あそこの石の上にもキトンボ……と思ったら違った。キタテハ。
Kトンボが産卵する水際にいたサワガニ。サワガニの住むような川の水を集めた池なんで、おっても不思議はないのだが、同じ甲殻類でも侵略的外来種のいる池が多すぎるんでホッとする。
現地に着いたら早速あちこちで交尾してるヒメアカネ、Sympetrum parvulumがいる。あぶれてる♂もいる。
そして産卵に移る。ヒメアカネの産卵は交尾後にいったん離れ、しかる後に♀が植物の根元付近の水面や泥に単独で産卵を行うのが普通で、植物に隠れてよく見えない。ところが、草の丈が短く、♂の密度が高いと産卵中に♂にとっ捕まってしまう。なのでNTR対応に連結産卵をするようだ。/div>
ところが草の丈が短いといっても、やはり産卵時には♀の尾部は隠れてしまいがち。それで撮影する場所を変えに、時として30cmも足が沈んでしまう湿地を移動したり中腰に成ったりで、1時間も撮ってなかったのに越は痛いし、たぶん明日は内ももが痛くなるだろうという状況。
例年だとこの時期の近所の公園にはタイリクアカネとアサギマダラを見に行くのだけど、月曜に行った際は両方とも居なかった。でもヒメアカネを見た帰りの道端にいてた。すぐにいなくなった。
公園にいたホシホウジャク。
公園にいたオウセイボウ。
やっぱりメタリックな青緑の蜂がいたけど、オオセイボウとはだいぶ違う。サトセナガアナバチというやつだろうか。ゴキブリを狩るというので連れて帰ろうかとも思うけど、うちにはアシダカグモがいるんでやめ。

赤褐色のトンボがいた。似たようなのがいるらしいけど、翅脈がわかるように撮れたんで調べたらアカスジベッコウトンボらしい。自分では移動できる範囲は八重山諸島までらしいが、東京都内(島嶼部じゃかくて本州側)で見つかったことがあり、水生植物にくっついて移入されたんだろということになってるけど、こいつも同様に水生植物にこっそり卵とかが紛れ込んで来たアカスジ密航トンボだろう。
意外と速く、それも不規則に飛ぶんで、まともに撮れん。
裏山に毎年ノシメトンボが集団で産卵してる湿地があるんで、先週に通ってみたけどおらん。天気のせいか時期が違ったか。オオアオイトトンボ、Lestes temporalisが草地から繋がって出て来ては樹上で交尾してた・
今日はアカネちゃんが産卵する水域の周囲の草で、アオイトトンボ、Lestes sponsaが交尾してた。
水域で産卵する他種から離れ、草地で産卵してるナツアカネ、Sympetrum darwinianum。翅が透明ななかでデコまで赤くなるのはこいつ。
翅の先が黒いなかででぼちんまで赤くなるのはこいつ。コノシメトンボ、Sympetrum baccha matutinum。


タイリクアカネ、Sympetrum striolatum imitoides。連結が外れて♀が単独で産卵してるのもいたけど、♂は立ち会うわけでもなく、早々にそこらの地べてで休んでる。

オオキトンボ、Sympetrum uniforme。今日のメインのはずで、近所にはおらんし数もようけ撮ってはいるんだが、どうしても地味で毎度同じような絵になってしまう。

「とか」は夏に出かけてないのでやっと今日初遭遇のムスジイトトンボ、Paracercion melanotum。薄日が差すと繋がってるのもいたけど、岸からは遠いとこ。
ヤンマの類が飛んでたけど、いつもこの池で見るギンヤンマじゃろと気にせんかったが、ゆっくり飛んでる際の翅が遅くて小刻みに震えて見える。ヤブやマルタンなんかでも見られるけど、ギンヤンマじゃ見られんので、よく見たらオオルリボシヤンマ、Aeshna crenataだった。夏に出てないので初遭遇。飛翔が撮りやすい種のはずだけど、ホバリングはしてくれんし、これまでもっと狭い水域で撮ってたんで、ここじゃ遠いし、背景の明暗で白トビしたりで撮りにくい・
昨日のナツアカネ、Sympetrum darwinianum。
昨日は見られんかったけど、今日は裏山よりちょい奥なんで、さすがに数匹は見られたアキアカネ、Sympetrum frequens。
先週末は3日とも見られたマユタテアカネ、Sympetrum eroticum eroticum。昨日も見たけど、今日は見られず。
昨日のマイコアカネ、Sympetrum kunckeli。やっぱりいると撮る。
今日、最も目立ってたネキトンボ、Sympetrum speciosum speciosum。♀を探してるのか単独の♂は岸辺近くでホバリングもしてくれるのに、産卵は岸から離れた水面。
キトンボ、Sympetrum croceolumもちょびっと姿を見せた。見るのは今年2度目だけど、今期初遭遇。いろいろ撮るのはもうちょい後の天気のええ日に。
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